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掲載日:2021.05.12

【獣医師監修】犬のくしゃみが止まらない原因は?考えられる病気やくしゃみをした時の対処法

犬は人間同様、くしゃみをよくする動物です。単発のくしゃみから連続して起こるもの、“逆くしゃみ”と呼ばれるものまで、犬にはさまざまなくしゃみが見られます。それらの原因をはじめ、くしゃみを生じる病気、犬のくしゃみが止まらない場合の対処法などを解説します。

犬がくしゃみをする原因は?

犬がくしゃみをする理由とは pixta_35823207

犬がくしゃみをするには、理由があります。
そもそもくしゃみは、鼻の神経が刺激を受けたり、鼻の粘膜にゴミやウイルスなどが付着すると、それらが肺に入らないように防御反応として起こります。

興奮した時に、くしゃみが出るケースもあります。散歩用のリードやおやつを目の前にして「クシュンッ」と、犬がわざと出すようなくしゃみは、興奮によるものかもしれません。

また、ストレスや自律神経の乱れが、犬にくしゃみを生じさせることがあるとも言われています。

その他は、体調不良や病気が原因で犬がくしゃみをしているケースが多いでしょう。

犬のくしゃみで考えられる病気は?

くしゃみを引き起こす病気はさまざま pixta_15313218

くしゃみを引き起こす病気は、感染症から呼吸器疾患まで多数あります。
その主な病気を以下に紹介します。

くしゃみを引き起こす病気①ケンネルコフ

ケンネルコフは犬伝染性気管気管炎とも呼ばれる感染症で、犬アデノウイルスⅡ型やパラインフルエンザウイルスなどが原因で発症します。人間でいう風邪のような病気だと考えると良いでしょう。
発症しても、日常的には食欲も衰えず元気にしていることも少なくありません。ガチョウが鳴くような乾燥した感じの短い咳やしばしば生じるくしゃみが特徴で、微熱を伴うこともあります。
ほかのウイルスや細菌と複合感染した場合、膿の混じった鼻汁、元気消失などが現れやすくなります。
とくに抵抗力の弱い子犬は、重症化して発熱や肺炎を起こす危険性があるので要注意。混合ワクチンによる予防が重要です。
ケンネルコフを発症した原因となるウイルスや細菌の種類によって、治療法は異なります。

くしゃみを引き起こす病気②鼻腔内異物

 

鼻腔内に異物が入るとくしゃみの原因に pixta_74452414

散歩中に愛犬が匂いを嗅いだ際などに、鼻腔内に植物の種や砂などが入ってしまい、くしゃみを引き起こすことがあります。
くしゃみをして、原因となる異物が体外に排除できれば問題ありませんが、植物の種などがそのまま鼻腔内に残ってしまうと、くしゃみが止まらなくなるでしょう。
大型犬ならば、飼い主さんが鼻の内部を見て異物を見つけられる可能性もありますが、トイ・プードルやチワワなどの超小型犬では、異物の発見は容易ではありません。散歩後などにくしゃみが止まらない場合、愛犬の苦痛を取り除いてあげるためにも、なるべく早めに動物病院を受診しましょう。

くしゃみを引き起こす病気③鼻炎

鼻腔内に炎症がある状態で、鼻水やくしゃみが主な症状です。
細菌や真菌やウイルス感染、アレルギー、鼻腔内腫瘍など、鼻炎の原因は多数あります。
ただし、人間とは違い、花粉症でくしゃみや鼻水が出る犬はほとんど見られません。

鼻腔内の腫瘍は、くしゃみのほか、鼻血の症状で飼い主さんが気づくケースが少なくありません。
また、歯周病が悪化して歯周病菌が鼻腔内におよぶと、膿の混じった臭い鼻汁を出したり、くしゃみを連発したりします。
シニア期以降は、腫瘍や歯周病による鼻炎にも注意して、早期発見と早期治療ができるように心がけてあげてください。

なお、鼻炎が慢性化すると、逆くしゃみ症候群の原因になることもあります。

犬の“逆くしゃみ”とは? 意味や症状と危険性

気になる“逆くしゃみ症候群”とは pixta_36781578

愛犬が立ち止まって突然、くしゃみにも咳にも似た「フガッフガッフガッ」という連続した呼吸を始めることはありませんか? こうした発作的な症状を“逆くしゃみ症候群”と呼びます。
逆くしゃみは、発作中に口を閉じていることと、鼻から強く息を吸い込むことが特徴です。発作中に涙を流す犬もいるので、飼い主さんは心配になって病院に駆け込みたくなるかもしれませんが、命にかかわる病気ではなく反射の一種なので心配は不要です。

犬の逆くしゃみの原因は、明らかになっていません。ただ、口蓋の背側の鼻咽頭にある粘膜の受容体が刺激を受けると、息を吸う動作しか起こらなくなると考えられています。
その刺激には、冷気、除菌剤や芳香剤などの化学物質、ハウスダスト、鼻炎などが挙げられます。
そのため、愛犬の逆くしゃみが頻繁に起こる場合や止まらない場合の対処法のひとつとして、生活環境から刺激物を排除するとともに、加温や加湿を心がけると良いでしょう。

逆くしゃみは、チワワやパピヨンの若齢犬が比較的なりやすいことが知られています。どの犬種でも、成長に伴って発作の頻度は軽減する傾向にありますが、1日に複数回の発作があるケースや、悪化しているケースでは、慢性鼻炎や鼻腔内異物が引き金になっている恐れがあります。
愛犬の逆くしゃみが気になるようであれば、動物病院を受診して原因を早めに探り、必要に応じて原因となる病気の治療にも取り組んでください。

まとめ

頻繁にくしゃみをする場合は獣医師へ相談を pixta_75036125

犬のくしゃみの原因は、病気をはじめ多岐に渡ります。
病気ではなく、反射によって起こる“逆くしゃみ”と呼ばれるものもあります。
くしゃみのほかに咳や鼻血、膿が混じる鼻汁などが見られる場合や、頻繁にくしゃみをする場合は、病気の可能性があるので早めに獣医師に相談しましょう。

愛犬が健康な毎日を過ごせるように、正しい知識を得て役立ててくださいね。

  • メインビジュアルは、イメージ(pixta_21410069)です。
ライター:臼井 京音
監修者:箱崎 加奈子(獣医師)

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