ANA Inspiration of Japan

好奇心を刺激する、旅と日常にまつわるWebマガジンライフスタイルマガジン ANA Travel & Life (トラベル アンド ライフ)

働く人の出張めし
~博多で必ず食べるべき地元限定グルメ6軒~

2017.09.28ANAオリジナル

ANAオリジナル
働く人の出張めし~博多で必ず食べるべき地元限定グルメ6軒~

出張先での楽しみといえば、現地でのごはん。仕事が目的とはいえ、せっかく地方へ行くのならご当地のおいしいものを食べて帰りたいですよね。しかも、地元の人も通う穴場や名店のグルメにありつけたら、なお最高!そこで、日本を飛び回る忙しいビジネスマンに代わって出張先での昼&夜ごはんをナビゲート。ローカル気分を味わえる、絶品出張めしを紹介します!

Photo by
sono(bean)
Text by
Ayano Sakai(verb)

地元民も通う!博多で行くべき昼めし処、厳選3軒

もつ鍋や水炊き、とんこつラーメンに明太子…etc。“うまいもん”が溢れる福岡・博多を訪れたなら、1食たりともハズレを引きたくない。そんな食いしん坊にとって、昼ごはんに何を食べるかは出張先で最初に訪れる重要なミッション。ベタにラーメンもいいけれど、なんだかそれじゃ物足りない…。そんな人にすすめたいのが、舌の肥えた地元の人たちが通うこの3軒です。

上呉服町「みやけうどん」の「うどん」

まる天うどん400円。いなり1個50円
まる天うどん400円。いなり1個50円

とんこつラーメンのメッカとして知られる博多ですが、博多っ子のソウルフードはラーメンではなく、実は「うどん」。うどんといえば“うどん県”こと香川県が思い浮かびますが、うどんの発祥地は博多という説があります。

「うどん」と書かれた白い提灯が目印。外観から歴史の古さを醸し出している
「うどん」と書かれた白い提灯が目印。
外観から歴史の古さを醸し出している

「饂飩蕎麦発祥之地」の石碑がある承天寺のそばで暖簾を掲げる「みやけうどん」は、博多で愛され続ける老舗うどん店のひとつ。創業は昭和29年。木の格子戸をがらりと開けると、出汁の優しい香りがお出迎え。擦れた木のテーブルと椅子に色褪せた暖簾が、老舗たる存在感を放っています。

昔ながらの佇まいが絵になる店内。ドラマ『孤独のグルメ』に登場したことをきっかけに、全国から客が訪れるようになったとか。
昔ながらの佇まいが絵になる店内。
ドラマ『孤独のグルメ』に登場したことをきっかけに、全国から客が訪れるようになったとか。

「なんにしますか?」と店主に聞かれてうどんを注文すると、体感30秒くらいで丼が運ばれてきてビックリ。これぞファストフード。なんでも、極太麺のため注文を受けてから茹でると相当時間がかかるため、あらかじめ下茹でしてあるのだそう。さぞや、この麺にもこだわりがあるのでは?と思いきや、「麺も天ぷらもよそで作ってもらったのを使ってるんです。うちで作ってるのは出汁とおいなりさんのお揚げだけ。先代からずっと同じ味を作り続けてます」と、潔く言い切る店主。

うどんの出汁は煮詰めすぎて辛くならないように、とっくりで温めて丼に移す
うどんの出汁は煮詰めすぎて辛くならないように、
とっくりで温めて丼に移す
コシのないやわらかな太麺は博多のうどんの特徴
コシのないやわらかな太麺は博多のうどんの特徴

こだわりの出汁は、昆布、削り節、醤油といたってシンプルな調合。薄口の優しい味わいの奥に、出汁の風味がふわ~っと広がります。そして、全くコシのないやわらかな麺も博多の特徴。その麺と素朴な味の出汁が、なんてことはないのだけど食べ進めるほどに愛着が沸いてくるから不思議。BGMのない静かな店内に、うどんをズズッとすする音が響き渡る。そんな一抹の侘しさもまた、みやけのうどんの隠し味になっているのでしょう。

みやけうどん
住所:福岡県福岡市博多区上呉服町10-24
TEL:092-291-3453
営業時間:11:00~18:00/日曜・祝日休

大濠公園「らるきい」の「ぺぺたま。」

一度食べたら忘れられない、衝撃のウマさ…!
一度食べたら忘れられない、衝撃のウマさ…!

地下鉄「大濠公園」駅の近くにある「らるきい」は、福岡で人気の行列のできるパスタ屋さん。ソフトバンクホークス会長の王貞治さんや、川崎宗則選手、博多華丸さんなどをはじめ、野球選手や芸人にもこの店のファンが多いとか。テレビや雑誌でもたびたび紹介され、今では全国からお客さんが足を運びます。

アットホームな雰囲気の店内。プロ野球選手のサイン入りグッズが飾られたコーナーも
アットホームな雰囲気の店内。
プロ野球選手のサイン入りグッズが飾られたコーナーも

パスタは、和風、クリーム、トマトの中からベースとなるソースをまず選び、次に好みの具材を選んで注文するスタイル。組み合わせのパターンは数えきれないほど多いなか、人気ナンバー1に君臨するのが「ぺぺたま。」です。

「ぺぺたま。」1,080円
「ぺぺたま。」1,080円

「ぺぺたま。」は、にんにくと唐辛子のペペロンチーノに、たまごを絡めただけのもので、具材も見た目もいたってシンプル。ですが、食べるとそのパンチ力に圧倒!ガツンと効いたにんにくと、ほんのり広がる唐辛子の辛さ。そこに、ふわふわトロトロのたまごが加わって、スパイシーながらもまろやかで食べやすく仕上がっています。これは今まで食べたことのない味わい。にんにくの香りに食欲が刺激され、食べる手が止まりません…!!

辛さが足りなければ特製のタバスコで調整を。かなり辛いのでかけすぎに注意です
辛さが足りなければ特製のタバスコで調整を。
かなり辛いのでかけすぎに注意です

今や「らるきい」の代名詞となった「ぺぺたま。」ですが、その誕生秘話がこれまた不思議。

「ある時、年配の男性のお客さまに『前にここで食べたペペロンチーノをたまごでとじたのを作って』と言われたんです。でもスタッフの誰も作った覚えがなくて。あとでまかないで食べてみたらおいしくて、お客さまに出してみたら評判になり、うちの不動の人気メニューになりました」

スタッフさんたちはその男性客を「神様」と呼んでいるそうですが、それ以来お店にはいらしていないのだとか…。一度食べたら忘れられない、“神のお告げ”によって生まれたパスタ。ランチ時は行列必至なので、時間に余裕を持って訪れてくださいね。

らるきい
らるきい
住所:福岡県福岡市中央区大手門3-7-9 ライオンズマンション大手門第2
TEL:092-724-8185
営業時間:11:00~15:00(L.O.14:30)、月曜・木~土曜18:00~21:30(L.O.21:00)、土・日曜18:00~21:00(L.O.20:30)/火曜のディナー・水曜休

赤坂「おきよ」の魚定食

身厚でプリプリの新鮮な魚定食が30種!
身厚でプリプリの新鮮な魚定食が30種!

博多は玄界灘をはじめ、日本海や東シナ海などで水揚げされた新鮮な海の幸がおいしいことでも有名。獲れたてピチピチの魚たちが集まる「長浜鮮魚市場」に隣接する「市場会館」には、“リトル築地場外”のような飲食フロアがあり、市場から仕入れたばかりの鮮度抜群の魚料理がいただける店が軒を連ねています。

飲食店がある気配すら感じない、なんの変哲もない建物。知らなければ素通りしてしまいそう
飲食店がある気配すら感じない、なんの変哲もない建物。
知らなければ素通りしてしまいそう
飲食フロアには中華料理屋や散髪屋など魚以外の店もある
飲食フロアには中華料理屋や散髪屋など魚以外の店もある

「市場会館」は、市場で働く人たちはもちろん、地元のサラリーマンや県外のグルメ通がわざわざ朝食や昼食を食べに来る、知る人ぞ知るグルメスポットでもあります。1フロアに魚の店が密集する激戦区で、鮮度・味・コスパの良さで人気を誇るのが昭和22年創業の「おきよ」です。地元の人たちもよく知る店で、「市場会館といえばおきよ」と返ってくるほど。お店の外には、メニューの食品サンプルがずらり!この種類の多さも「おきよ」の魅力。

毎日30種以上のメニューが揃います
毎日30種以上のメニューが揃います
赤魚定食1,000円
赤魚定食1,000円

今回はお店のスタッフおすすめの「赤魚定食」1,000円を注文。すると、ふっくらと身厚な赤魚の煮つけが登場!身にタレがしっかり沁みていて、ごはんが進んで進んで仕方ありません。半身なのにすごいボリュームで、2人で食べてもお腹いっぱいになるほど量も申し分なし。

刺身を特製だれで和えた小鉢も人気で、旬の時期には福岡名物のゴマサバも登場するそう。この日はゴマ鯛600円を追加で注文
刺身を特製だれで和えた小鉢も人気で、旬の時期には福岡名物のゴマサバも登場するそう。この日はゴマ鯛600円を追加で注文

定食のメインのおかずは、すべて100円引きで単品注文も可能。お刺身やフライなど数品のおかずとビールで、朝呑みする人も珍しくないとか。早朝から営業しているので、早起きして朝ごはんを食べにくるのもおすすめですよ!

おきよ
おきよ
住所:福岡県福岡市中央区長浜3-11-3 市場会館1F
TEL:092-711-6303
営業時間:6:00~14:00、18:00~21:30(L.O.)/第1・3日曜休

昼は博多のローカルグルメでお腹いっぱいになったら、夜は名物の屋台へ。後半では、中洲の川沿い以外にある地元民も通う絶品屋台を紹介します!