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働く人の出張めし
~名古屋で必ず食べるべき地元限定グルメ6軒~

2018.03.01ANAオリジナル

ANAオリジナル
働く人の出張めし~名古屋で必ず食べるべき地元限定グルメ6軒~

出張先での楽しみといえば、現地でのごはん。仕事が目的とはいえ、せっかく地方へ来たのならご当地のおいしいものを食べて帰りたいですよね。しかも、地元の人も通う穴場や名店のグルメにありつけたらなお最高! そこで、日本を飛び回る忙しいビジネスパーソンに代わって出張先での昼&夜ごはんをナビゲート。今回は個性的なご当地グルメ満載の、名古屋で食べたい絶品出張めしを紹介します!

Photo by
Noriko Yoneyama
Text by
Ayano Sakai(verb)

名古屋ローカルで人気! ランチで行きたい“新名古屋めし”

新名古屋めし

手羽先、きしめん、あんかけパスタ、味噌煮込みうどん、ひつまぶし etc…。日本トップクラスのご当地グルメの数と知名度を誇る名古屋めし。一辺倒じゃいかない個性派グルメが多い名古屋に、さらに新たな名古屋めしが続々と登場中。そこで、地元民も支持する“新名古屋めし”を紹介します。

新名古屋めしの雄! 汁なし台湾ラーメン「皿台湾」

名古屋発祥で全国的に広がった台湾ラーメンと台湾まぜそば。もはや説明するまでもない認知度ですが、その進化系となる「皿台湾」なるものが名古屋人たちを虜にしているとか。それをいただけるのが「人生餃子」です。

「人生餃子」だけど名物は皿台湾
「人生餃子」だけど名物は皿台湾

場所は名古屋中心街から少し離れた中川区八剱町。決してアクセスのいい立地ではないにも関わらず、連日行列をなす人気ぶり。名物の「皿台湾」とはいわゆる汁なしの台湾ラーメンで、客の9割が注文するのだとか。

たっぷり野菜とがっつりニンニクでスタミナ抜群!

「皿台湾」680円。「辛口」80円、「野菜大盛り」200円など追加トッピングも可能
「皿台湾」680円。「辛口」80円、「野菜大盛り」200円など追加トッピングも可能

こちらが噂の皿台湾。とにかくものすごいボリューム!! たっぷりのった野菜に隠れて麺が見えません。具は、もやし、ニラ、豚ミンチをたまり醬油・酒・ニンニクで炒めていて、香ばしい匂いに食欲がそそられます。

細麺の茹で加減が絶妙で、麺だけ食べても味が絡んでいて美味!
細麺の茹で加減が絶妙で、麺だけ食べても味が絡んでいて美味!

ズズッと勢いよく麺をすすると、ニンニクと唐辛子がガツンと効いていて後を引く味。ほんのり醬油の風味もあって、ワイルドでシンプルな味わいはまさに男性好み。最初はピリ辛程度ですが、食べ進めていくと徐々に口の中でヒーヒーと刺激が増していく感覚。でもこの辛さが病みつきに。ちなみに今回は普通の辛さですが、ちょい辛、辛口と好みに合わせて辛さも調節できます。辛口は唐辛子パウダーでまっ赤に覆い尽くされるとか!

1枚140円の「チャーシュートッピング」も人気。皿の半分を覆いつくすかのような大きさ!
1枚140円の「チャーシュートッピング」も人気。皿の半分を覆いつくすかのような大きさ!

「茹で時間を短くして、もやしとニラの食感に負けないように」と、麺は細麺で少し固めの食感に仕上げているそう。その狙い通り、麺と野菜のシャキシャキ食感が面白い! 麺を茹でるのは女将さんの担当で、中華鍋を振る店主と女将さんの息の合ったコンビネーションもお見事です。

名物誕生のきっかけは“賄いメシ”

もともとは、店主が修業先の賄いで作ったのがはじまりという皿台湾。「台湾ラーメンが食べたいけどスープが切れていて、そこでスープなしで作ってみたんです」と店主の水谷さん。独立から半年後、メニューに載せるなりじわじわとクチコミで広がっていき、今に至るという。「ここらは準工業地帯だから、ボリュームがあってニンニクたっぷりの濃い味つけが労働者たちにウケたんでしょうね」と、店の場所も皿台湾の人気に一役買ったと話します。

店主こだわりの餃子も絶品!

「人生餃子」というだけに、もちろん餃子にも自信あり。というか「もともと餃子が大好きでこの道に入ったんです。ウチ、本当は餃子屋なんですよ(笑)」と水谷さん。愛知県産の肩ロースの赤身部分を粗挽きにして、ごろっと肉の食感を残しているのがポイント。こちらもニンニクがガツンと効いたシンプルかつ王道な味わいで、ビールが恋しくなります。

「餃子」(6個)330円。特製の“じゃりじゃり(特製ラー油)”をタレに混ぜて召し上がれ!
「餃子」(6個)330円。特製の“じゃりじゃり(特製ラー油)”をタレに混ぜて召し上がれ!

名古屋はもちろん、最近は近県在住者や全国のラーメン通も訪れている「人生餃子」。地元民にも愛される、“真”名古屋めしをぜひ一度ご賞味あれ!

人生餃子
人生餃子
住所:愛知県名古屋市中川区八剱町3-61
電話番号:052-352-6118
営業時間:11:00~15:00(14:30L.O.)、17:00~21:30(21:00L.O.)
※昼夜ともにスープが売り切れしだい終了/月曜休

味噌煮込みうどんの名店が仕掛ける、注目の新名古屋めし

味噌煮込みうどんの名店が仕掛ける、注目の新名古屋めし

きしめん、味噌煮込みうどんは言わずと知れた代表的な名古屋めし。ですが、県外の人にはあまりイメージがないけれど、実はカレーうどんも名古屋人たちが好んでよく食べる料理のひとつ。

「飲んだ後の〆カレーうどん」が名古屋の定番

一説によると、その発祥は昭和50年代頃。名古屋の錦で飲んだ後の〆にカレーうどんを食べるのが自然と広がり、名古屋独自の定番になったとか。カレーにはターメリック(ウコン)などのスパイスが使用されていることから、「カレーうどんで〆ると二日酔いしない」という説も。

「山本屋本店」が本気でカレー煮込みうどんを作ったら…

古民家を改築したおしゃれな雰囲気の店内
古民家を改築したおしゃれな雰囲気の店内

なかでも味噌煮込みうどんを彷彿させる「カレー煮込みうどん」は、名古屋らしさが詰まった一品。今回紹介するカレー煮込みうどん専門店「鯱市」は、名古屋の味噌煮込みうどんの老舗「山本屋本店」が手掛ける姉妹店。実は、もともとは山本屋本店の新メニューとして数年がかりで開発を進めていたそうですが、いざお店で出すとなるとカレーの香りが味噌煮込みの風味を邪魔してしまう…という理由から、「鯱市」を立ち上げることになったそう。

鯱市オリジナルの土鍋。最後までスープが冷めずに美味しくいただける
鯱市オリジナルの土鍋。最後までスープが冷めずに美味しくいただける

運ばれてきた土鍋の蓋を開けると、ぐつぐつと煮えたぎるカレー風味の出汁の香りがふわり。この匂いだけですでにおいしさを確信!

「カレー煮込みうどん」770円、「生たまご」50円
「カレー煮込みうどん」770円、「生たまご」50円

出汁は山本屋本店と同じ、鰹を中心に鯵節、鶏ガラ、たまり醤油の和風仕立て。生麺を土鍋で煮込んでから、特製のカレールウを足して完成させるそう。和風出汁に合うカレールウを開発したとあって、出汁の風味を消すことなく見事に調和しています。

鍋蓋を皿がわりにしていただくのが鯱市流。紙エプロンの用意があるのもうれしい
鍋蓋を皿がわりにしていただくのが鯱市流。紙エプロンの用意があるのもうれしい

うどんも「山本屋本店」のものを使用。毎日職人が手打ちで作るうどんは、土鍋で煮込んでいるのにシコシコの食感が残っていて絶妙。そこにカレー出汁が絡んでデラうまい! 食べている間にカレーが煮詰まり、うどんに味が染み込んで、どんどんおいしく変化していくのも“煮込み”の魅力。

トッピング豊富で〆もアレンジ自在

人気ナンバー1は「牛すじ」1,280円!
人気ナンバー1は「牛すじ」1,280円!

「鯱市」はトッピングも充実。スープをごはん(200円)にかけるもよし、鍋にごはんとチーズ(210円)を入れてカレーリゾットにしても絶品! 自分好みにアレンジを楽しみながら、最後の1滴まで余すことなく堪能すべし。

アツアツのうどんとスパイシーなカレーが合わさった「カレー煮込みうどん」は、冷えた体を芯から温めてくれる冬の最強グルメ。名古屋の老舗が提案する渾身の一杯に脱帽です。

鯱市 大須店
住所:愛知県名古屋市中区大須3-30-4
電話番号:052-262-2531
営業時間:11:00~20:00L.O.(ランチタイムは平日11:00〜15:00 ※ごはん1杯無料サービス)/無休

愛知を丸ごと味わう名古屋ハヤシ

名古屋の居酒屋を中心に、じわじわとその名が広がりつつあるのが「名古屋ハヤシ」なる新名物。ハヤシライスといえば、ごはんとルウがセパレートに盛られたものが一般的ですが、「名古屋ハヤシ」はそれとは一線を画すビジュアル。ごはんにルウを混ぜ、その上に卵黄をのせた盛り付けがなんとも斬新!

「デミグラス×赤味噌」の新感覚ハヤシライス

これが噂の名古屋ハヤシ!
これが噂の名古屋ハヤシ!

実はこれ、「名古屋ハヤシで名古屋を盛り上げよう」との目的で、名古屋の飲食店店主たちで結成された「名古屋ハヤシ倶楽部」の参加店で提供しているメニューなんです。味は、洋食の定番デミハヤシに赤味噌を加えた、コクの深い味わいが特徴。さらに、愛知、岐阜、三重の食材を88%使うこと、別添えの調味料で味の変化を楽しめるようにする、卵を使う、など“名古屋ハヤシ8ヶ条”を満たせばアレンジ自在とのこと。

「名古屋ハヤシ定食」1,000円。味噌カツ2串付きで名古屋感満載!
「名古屋ハヤシ定食」1,000円。味噌カツ2串付きで名古屋感満載!

今回は、「那古屋 沢瀉食堂」でランチタイムに提供している「名古屋ハヤシ定食」を紹介。デミグラスソース×赤味噌のハヤシライスの真ん中で輝くのは名古屋コーチンの卵。皿の脇には柚子胡椒をトッピング。

3段階の食べ方で、ひと皿で3度おいしい!

まずはそのままひと口。いつものハヤシライスより、赤味噌の甘みが加わりコク深い味わい。途中で卵を割って混ぜると、ぐんとまろやかになります。さらに、柚子胡椒を少し足すと、ほんのり爽やかな風味が加わり“味変”を楽しめます。ひとつで三度おいしい食べ方といえば、ひつまぶしにも通じます。おいしいのはもちろん、他県を抜きん出るエンタメ感も名古屋グルメならではの魅力といえるでしょう。

皿の底には鯱鉾のイラストが
皿の底には鯱鉾のイラストが

「那古屋 沢瀉食堂」では夜も名古屋ハヤシがいただけるので、飲んだあとの〆にもおすすめです。

那古屋 沢瀉食堂
那古屋 沢瀉食堂
住所:愛知県名古屋市中村区名駅4-4-38 B1F
電話番号:052-589-3550
営業時間:11:30~14:00、17:00~24:00/無休

ひとクセもふたクセもある定番の名古屋めしに負けじと、個性際立つ新名古屋めしの数々。全国に知れ渡るその前に、ひと足早く味わってみてはいかが?