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掲載日:2020.12.03

お遍路体験に、鳴門の渦潮、グルメまで。徳島パワーチャージの旅

1200年も昔、日本で真言宗を開いた僧・空海(弘法大師)が修行した四国八十八霊場。その寺院を巡る「お遍路」のスタート地点が徳島県にあります。今回は、そんな弘法大師ゆかりの歴史ある霊場を、「ANA旅占い」でおなじみのキャメレオン竹田先生にたどっていただきました。霊場から車で数十分、鳴門海峡のパワー渦巻く鳴門市内でグルメや観光スポットも満喫する、盛りだくさんの1泊2日旅です!

徳島県に上陸。さっそく小鳴門海峡でパワーチャージ!

渡船に乗り、鳴門のパワーを感じるキャメレオン先生

徳島阿波おどり空港から車で約20分。四国本土と大毛島をつなぐ渡船に揺られ、小鳴門海峡にやってきました。かつてこの付近は撫養港という阿波の玄関口で、多くのお遍路さんがこの海上を通って鳴門に上陸し、巡礼をスタートしました。

旅先に着いたら、まずは両手を広げ深呼吸をするのだとキャメレオン先生。土地のエネルギーを吸い込むことで、パワーチャージできるとのこと。

「特に、あらゆるものが行き着く「海」は絶好のパワースポットです。自分の中の不要なものを海に吐き出すイメージをしてみてください。海がそれらをそぎ落とし、浄化してくれます。それから深呼吸をして、エネルギーを体の中に取り込めばより効果が期待できます。旅の最初に海を訪れるのはとってもいいことなんです!」

船の上で気持ちのいい風を感じながら、存分にリフレッシュできた様子のキャメ先生。

鳴門名物!「鳴ちゅるうどん」をいただきます

10時に開店し、13時頃には売り切れてしまう地元の人気店

四国でうどんといえば、讃岐うどんを思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、ここ鳴門にも地元で愛されるご当地うどん「鳴ちゅるうどん」があるのをご存じでしょうか?100年以上にわたり、この地でうどんをつくり続けてきた「大井食堂」。こちらでおいしい鳴ちゅるうどんが食べられると聞いてやってきました。

うどん竹輪入 400円(税込)を注文

隣県の香川で食べられる讃岐うどんとは、まったく異なる魅力を持つ鳴ちゅるうどん。その特徴は麺にあります。箸ですくうと、するんと千切れてしまうほど柔らかい細麺。そして不揃いな麺の太さがクセになる食感です。しっかりと感じるカツオの出汁と、この細麺が馴染んで美味!

鳴ちゅるうどんの基本の具は刻み揚げとねぎ。大井食堂では玉子と竹輪のトッピングもある

「土地のものを食べると運気がUPします」とキャメ先生。口の中でほぐれる柔らかい麺を、名前のとおり「ちゅるっ」と完食。また、お店には地元の方らしき人々が続々と入店しては、あっという間に食べて帰っていきます。この手軽さとシンプルさも人気の理由のひとつなのかも。

大井食堂

住所:徳島県鳴門市撫養町南浜字東浜603
TEL:088-686-4079
営業時間:10:00~13:30(売切れ次第終了)/不定休
アクセス:徳島阿波おどり空港より車で約20分

初めてでも安心。「門前一番街」でお遍路の基本を習得

先達に質問をしながら、お遍路の知識を深めるキャメ先生

お腹を満たしたところで、今回の旅のメインでもあるお遍路を体験するため「門前一番街」へ。衣装や道具、納経帳などさまざまなアイテムの販売や貸し出しを行っているお店です。貸し出しの際には、お遍路の歴史から作法までを先達が丁寧に教えてくれるため、初心者も安心して巡礼をスタートできます。

参拝の手順だけでなく、それぞれの動作やアイテムに込められた意味についても教わり、お遍路の心構えができた様子のキャメ先生。

納め札に「心願成就」と書き込む

ひと通りの解説を聞いたところで、参拝時にお堂へ納める「納め札」に名前や住所、願い事を書き込みます。

「願い事の欄には、自分は何のためにお勤め(お遍路)をするのかを書きます。がんばってお勤めをしますので、ぜひ聞き届けてくださいという気持ちを込めます」と先達。

白衣(びゃくえ)は洋服の上から羽織ってOK

次に、お遍路に必須の4アイテム:正装束の白衣(びゃくえ)、弘法大師の化身ともいわれる金剛杖、日除けにもなる菅笠、そして首から下げる輪袈裟(わげさ)を身につけ、いよいよお遍路に出発。

門前一番街

住所:徳島県鳴門市大麻町板東字西山田
TEL:088-689-4388
営業時間:7:00~17:00/無休
アクセス:徳島阿波おどり空港より車で約20分
URL:https://www.narutokanko.co.jp/monzen/monzen.htm

始まりのお寺、1番札所 霊山寺へ

山門の前で合掌・一礼してから境内へ

霊山寺は四国八十八箇所の霊場のうち、1番札所に定められています。

手水場やお堂で両手が塞がってしまう時は、境内に設置されている杖置き場に金剛杖を置こう

手水場では左手→右手の順に手を清め、次に左手にためた水で口をすすぎ清めます。最後に柄杓を縦にして、残った水で柄の部分を洗い流せばOK。

挨拶の意味があるため、必ずお参り前に済ませる

次は鐘楼堂に行き、お参りに来た挨拶として鐘を1度つきます。なお、鐘をつくことができないお寺や、時間帯に制限を設けているお寺もあるので要注意。

お供えしてあるろうそくから火を点けると、その人の業をもらってしまうといわれている。持参したライターやマッチで点けよう

境内を進み、御本尊が祀られる本堂に向かいます。ここでろうそく1本を灯す献灯と、線香3本をお供えする献香を行います。線香を3本お供えするのは、仏教の三密の教えによるもの。

身(体)・口(言葉)・意(心)の3つにより仏様の教えを守ることを意味しています。

本堂のすぐ近くに設置された「納札入」へ

ここで、先ほど書いた納め札を1枚納めます。

お賽銭も納めて…
心を鎮め、お経を唱えるキャメ先生

最後に、御本尊の前で願い事を念じ、お経を唱えます。これで本堂での参拝は終了。

本堂と大師堂の2か所でのお参りを忘れずに

四国霊場のお寺には、本堂の他に弘法大師を祀る「大師堂」があります。本堂での参拝を終えたら、大師堂で献灯、献香、納札、お賽銭、読経を同じ手順で行います。

納経帳への納経は300円

本堂と大師堂での参拝を終えたら、その証にいただけるのが納経。納経所で、持参した納経帳に御本尊の名称や寺院名などを書いてもらいます。

霊山寺での参拝の証をいただきました!

最後に、山門でもう一度合掌・一礼をしてお寺を後にします。以上がお遍路のひと通りの作法。最初は手順が多く感じるかもしれませんが、以降のお寺でもこれを同様に繰り返すので、すぐに覚えることができますよ。

1番札所 竺和山 一乗院 霊山寺

住所:徳島県鳴門市大麻町板東塚鼻126
TEL:088-689-1111
アクセス:徳島阿波おどり空港より車で約25分

樹齢1100年越え! 長命杉が見どころの2番札所 極楽寺

本堂へと続く階段を小走りに登っていくキャメ先生

霊山寺から車で5分ほどの場所にあるのが2番札所 極楽寺。仁王門をくぐり、宿坊や立派な庭園を過ぎると本堂へ続く階段が現れてきました。鬱蒼とした木々が神秘的な雰囲気。その先に階段を見つけると、キャメ先生は足早に登ります。

「境内は霊的なパワーを感じます。本堂の方向からは特に『呼ばれている』感覚がしたので、早く登りたいという気持ちでした」とキャメ先生。

御本尊は阿弥陀如来。安産の御利益があるとされ、境内には子を抱いた「安産大師」の像が安置されている

1番札所と同様に、こちらも参拝の手順のとおりお参りします。お遍路には「同行二人」という考えがあり、「いつも弘法大師と一緒に巡礼をしている」ことを意味しています。お遍路さんは皆、弘法大師に見守られながら巡礼を行います。

長命杉に結びつけられた紐を介して木に触れると、長命を授かるといわれる

本堂の手前、階段の脇には弘法大師が自ら植えたと伝わる「長命杉」がそびえます。樹齢1100年を超える幹の表面は荒々しく、境内でひときわ存在感を放っていました。

「紐を掴むと木の表面に若葉が見え、若々しいエネルギーを感じました。こちらからも、木にエネルギーをあげるつもりで『ありがとう』と語りかけることで、よいエネルギーを交換することができます」とキャメ先生。

2番札所 日照山 無量寿院 極楽寺

住所:徳島県鳴門市大麻町檜字段の上12
TEL:088-689-1112
アクセス:徳島阿波おどり空港より車で約30分
URL:http://www.ca.pikara.ne.jp/gokurakuji/

温泉でお遍路の疲れを癒す。6番札所 安楽寺

門の2階部分には山号「温泉山」の文字

その昔、弘法大師がこの地で万病を治癒する温泉を発見しました。そこで、病気平癒に御利益のある薬師如来を祀ったのが6番札所 安楽寺の由縁です。境内には400年続く宿坊があり、その温泉に浸かることができます。

本堂左手にある宿坊を少しだけ見せていただいた

宿坊は、お遍路さんはもちろん、観光で訪れた際や出張などビジネスシーンでの利用も可能。

「講堂」シングルの部屋。バストイレ有り、1泊2食つきで7,400円(税込)~

お部屋はシンプルでこぢんまりとしたシングルルームから、優雅に庭園を眺められる書院まで揃っています。初日に1番札所から6番札所までを巡るお遍路さんにとっては、移動の必要なく宿で休息できるのはうれしいポイント。さらに、御本尊である薬師如来のご加護を秘めた温泉に浸かることで、心身ともに癒されることができます。

夕食の料理の一例

宿泊には食事つきプランもあり、夕食には徳島県の郷土料理が振る舞われます。「お遍路さんの体力がつくように」と肉や魚を使ったメニューも提供。お遍路さんに寄り添う、優しい心遣いを感じます。

「金色の鯉を見つけられたら金運アップ!」とキャメ先生

参拝を終え、朱や金の鯉が泳ぐ境内の池を眺めながらしばし休憩。キャメ先生によると、水がきれいな池の周辺は「よい波動」が発生しているのだとか。

さて、今回のお遍路体験はここまで。お遍路といえば、長距離を歩き続ける過酷な巡礼の旅というイメージを持つ人も多いかもしれません。しかし、今では参拝のマナーを守り、静かな心でお寺を巡ることができれば、車や自転車など自分に合ったスタイルで挑戦してOK。徳島ののどかな風景を楽しみながら、自身とじっくり向き合うことができますよ。

次は、徳島の伝統工芸「大谷焼」の窯元へと向かいます!

6番札所 温泉山 瑠璃光院 安楽寺

住所:徳島県板野郡上板町引野字寺ノ西北8
TEL:088-694-2046
アクセス:徳島阿波おどり空港より車で約40分
URL:https://shikoku6.or.jp

登り窯は国登録有形文化財! 森陶器

奥の小さい丘のような場所に登り窯がある

大谷焼の窯元「森陶器」にやってきたキャメ先生。大谷焼は鳴門市大麻町大谷でつくられる陶器で、砂のざりざりとした質感とその雄大さが特徴です。かつては、人の背丈ほどもある大きな甕や睡蓮鉢など業者向けの製品がほとんどでしたが、現在はカップや茶碗、丸皿などの日用品も製作されています。

衝立の向こうに、水琴窟の甕が置かれている。窯内部はまるで洞窟のよう

1800年代につくり始められ、徐々に現在の形になったという登り窯。平地に造られた登り窯の中では最大級で、国の登録有形文化財に指定されています。見学可能な窯の内部には、水琴窟に使用される甕が置かれていました。水琴窟とは、地中に埋めた甕に水滴を垂らし、その落ちる音を反響させて楽しむ庭園の仕掛け。ここに座って耳をすませると、ピチョーン、ピチョーン、と繊細で涼しげな音が響き渡ります。

1人前になるまで10年はかかるという。「焼き物づくりは、物言わない子どもの子守をするようなもの」と職人さん

工房にお邪魔すると、乾燥途中の大甕や睡蓮鉢が所狭しと並べられています。その一角では、中くらいの大きさの甕を製作中でした。成形には蹴ロクロを使い、今も人の手で丁寧に仕上げています。運がよければこうした製作現場を見学できることも。なお、工房内では置かれている製品に手を触れないようにしましょう。

自宅用にコーヒーカップとソーサーのセットを選ぶキャメ先生

ショップにはさまざまな種類の大谷焼が販売されています。伝統の技が光る焼き物は一つひとつが手づくりで魅力的なのに、1,000円台のものが多くお手頃価格。ついつい多めにお土産を購入。丁寧な仕事を守りつつも、価格を抑えて多くの人に使ってもらいたいという職人さんの思いが現れています

森陶器

住所:徳島県鳴門市大麻町大谷字井利ノ肩24
TEL:088-689-0022
営業時間:8:30~17:00、日曜 9:30~16:30(日曜は工房見学不可)/無休
アクセス:徳島阿波おどり空港より車で約20分
URL:https://morigama.jp

「本家松浦酒造」で鳴門の地酒を堪能

1804年創業の老舗

その土地のお酒を楽しむのも、旅の醍醐味のひとつ。鳴門で200年以上の歴史をもつ「本家松浦酒造」を訪れました。定番銘柄の「鳴門鯛」のほか、ワイングラスでおいしい「ナルトタイ 純米原酒 水ト米」などが人気です。

敷地内にあるナルトタイの店で試飲ができる

さまざまな種類のお酒が並ぶ中、どれを買おうか悩んでいると「試飲しますか?」と声を掛けられました。出していただいたのは、「鳴門鯛 純米大吟醸」(4,000円・税込)「鳴門鯛 吟醸しぼりたて生原酒」(1,500円・税込)「ナルトタイ 純米原酒 水ト米」(1,250円・税込)の3種類。

「鳴門鯛 純米大吟醸」は手間のかかる「袋しぼり」といわれる製法でつくられたもので、限定240本の貴重なお酒。「飲みやすいけど、後からグッときますね」とキャメ先生。「鳴門鯛 吟醸しぼりたて生原酒」は加熱処理をしていないお酒で、なんと映画『ブレードランナー2049』のワンシーンにちょっぴり登場していたのだとか。後味すっきり、アメリカの方に特に人気だそうです。「ナルトタイ 純米原酒 水ト米」はやわらかい香りでとても飲みやすく、ワイングラスで回して香りを楽しみながら飲むのがおすすめとのこと。これにはキャメ先生も「ワインみたい! 飲みやすくておいしいです」と感動した様子。

日本酒・鳴門鯛の発酵エキスを配合したオーガニックハンドクリーム 700円(25g・税込)も販売。さらりとしてやさしい肌触り
200年以上経つという本家松浦酒造の建物

数種類のお酒をお土産に購入し、気付くとあたりはすっかり暗くなっていました。この日の最後は、おいしい地魚を食べられると噂の寿司屋へと向かいます。

本家松浦酒造

住所:徳島県鳴門市大麻町池谷字柳の本19
TEL:0120-866-140
営業時間:ナルトタイの店 9:00~7:00、蔵見学(要予約) 月~土 9:00~17:00/無休
アクセス:徳島阿波おどり空港より車で約20分
URL:https://narutotai.jp

「すし一」で絶品地魚の握りをいただく

鳴門市駅から歩いて5分ほど、住宅街の一角に店を構える

天然物を扱うことにこだわる「すし一」。毎朝、徳島市にある市場に通って地のものを中心にネタを仕入れています。地元だけでなく、噂を聞きつけたお客さんが神戸や大阪からもやってくる人気店です。

おまかせ(地物ネタ)3,000円。左奥から時計回りにコチの昆布締め、サザエ、タコ、カンパチ、
アオリイカ、ボウゼの酢締め、タイ、アシアカエビ、サワラのたたき、穴子。通常はひと皿に盛られず2貫ずつ提供される

「その土地でとれる新鮮な食材は、生命のエネルギーに溢れています。それをいただくことで栄養もとれて、とても満腹感を得られますよ」とキャメ先生。

壁に掛けられたメニューには、関東では見慣れない名前もいくつかあります。迷いつつも、地物ネタを含んだ「おまかせ」(3,000円)を注文。

白身を中心にアオリイカ、タコ、サザエ、アシアカエビが並びます。中でも「ボウゼ」は他ではあまり食べられることのない魚ですが、徳島ではメジャーなネタだとか。味はあっさりとして脂の甘みも上品。また、アシアカエビも徳島が有名です。味は甘みがあり、クルマエビにも引けを取らないといわれています。ほかにも、春の少し前、子を持ち始めた頃に一本釣りしたタイがおすすめだと大将が教えてくれました。

お客さんとの会話を挟みながら、忙しそうに寿司を握る大将

店内には、常連と思われるお客さんがちらほら。高級感あるカウンター席の他に、テーブル席も用意されています。物腰の柔らかい大将と女将さんが2人で切り盛りし、お客さんたちも肩肘張らずに楽しめる雰囲気がとても素敵なお店でした。

すし一

住所:徳島県鳴門市撫養町小桑島字前浜136
TEL:088-686-2338
営業時間:11:30~21:00/毎月4・14・24日休
アクセス:徳島阿波おどり空港より車で約30分

ライター:Atori Hagiwara (minimal)
Photo by Hiroshi Nakata

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