斑尾、黒姫、妙高山の懐に抱かれた湖
ナウマンゾウの化石が発掘されたことで有名な野尻湖は、東に斑尾山、西に黒姫、妙高山を望む。形が芙蓉の葉の形に似ていることから「芙蓉湖」とも呼ばれている。周囲16kmは諏訪湖に次いで長野県では2番目の大きさ。そして、北信エリアを代表するワカサギ釣り場として知られている。
周りの山はスキーエリアが多くあるだけに、冬は真っ白な雪の世界に包まれる。外気は日中でもマイナスから上がらない日もしばしば。そんな理由で野尻湖は、冬でも快適に釣りが楽しめ、現地では屋形船と呼ぶドーム船の導入が早い時期から行なわれた。例年の解禁期間は11月1日から翌年の4月の第1日曜日までだ。
長い穂先を使う
野尻湖のワカサギ釣りの特徴は、最大水深38.5mという、深い湖を釣ることにある。水温が落ちてくる12月や年明けの2~3月がベストシーズンといわれているが、その時に釣るポイントは水深20~25mで、時には30m近くになることもある。それだけに電動リールが有効だ。なお、底ベタに着いたワカサギを釣るので、仕掛けのハリ間隔は短めで、使用するハリの数は5~7本と少なめ。また、置きザオでも魚が掛かりやすい、バレにくい袖タイプのハリを使うとよいといった特徴がある。ハリのサイズは2~2.5号だ。
そして、野尻湖のドーム船のワカサギ釣りで、他のフィールドと最も違う点は、多くの人が長い穂先で釣りをしている所にある。平均して60cmという長い穂先を使っていて、その分、釣りをするマスの大きさが他の場所の屋形船よりも広い。
長い穂先を使うのは、深い場所を釣る分、できるだけ1回の投入で多くのワカサギをまとめて掛けたいから。そのために、クッション性があってハリに掛かった魚がバレにくい長い穂先が有利になり、また、前のめりに構えなくてもいいので、着座しているときのアタリも見やすく、疲労軽減にもなる。オモリは深い場所を釣るので、3~5号と重たいものを使う。軽いオモリだと、仕掛けの落下速度も落ちるし、船の揺れで他の人とイトが絡んでしまうオマツリをしやすいからだ。
スキーエリアで遊ぶプランを立てるのがおすすめ
野尻湖の周辺はスキー場が数多くある。斑尾、黒姫、妙高とすぐ近くに3つのスキーエリアがあるので、せっかく野尻湖まで行くならスキーやスノーボードも楽しんでしまおう。さらにこのエリアは妙高高原温泉、赤倉温泉、野沢温泉郷などの温泉も多く、日帰り温泉施設もあるが、スキー場に温泉がある所もある。1日ワカサギ釣りをしたら、一晩温泉に浸かって、翌日はスキー場で遊んで帰るプランなども楽しい。
この釣り場へのアクセス
新潟空港・富山きときと空港からは、北陸自動車道経由で上信越自動車道・信濃町ICからR18に入り野尻湖へ。東京方面からは、羽田空港から首都高経由で中央自動車道に入り、長野道を通って上信越道・信濃町ICへ。もしくは首都高から関越自動車道を通って上信越道へ。信濃町ICから野尻湖まではすぐ。
釣り場情報
〈野尻湖/ワカサギ〉
シーズン | おすすめは12~3月 |
遊漁料 | 1日700円(小・中学生・障碍者無料) |
ドーム船料金 | 3,700円 |
出船時間 | 午前7時30分~午後3時くらい |
交通 | 上信越自動車道・信濃町ICからR18経由で野尻湖へ |
管轄漁協 | 野尻湖漁協(http://www.nojiriko-gyokyo.com/) |
問合先 | 野尻湖マリーナ(屋形船。http://www.nojiriko.jp/) スピンネーカー(屋形船。http://www.ngn.janis.or.jp/~spin/) |
- 屋形船料金や出船時間は目安
- 釣り場情報は2015年1月現在のものです。