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    掲載日:2024.01.10

    バンコク家族旅行:現地メディア編集者に聞く、熱気あふれる街の楽しみ方と快適旅のコツ

    アジアの熱気に満ちあふれるタイ・バンコク。交通網から宿泊先、飲食店は近隣諸国のなかでも屈指の充実をはかり、家族のスタイルに合わせた旅のプランが実現する寛容な一面も。今回は、バンコクの旅事情に詳しい現地メディア編集者に、楽しみ方と快適に過ごすコツを伺いました。

    家族で楽しめる安心な街、バンコク

    東京からフライトで約6時間半(ANAでは、羽田・成田両空港から直行便を運航)、以前はバックパッカーの旅先としてのイメージが強かったバンコクもここ数十年、電車や地下鉄の沿線が延び、ショッピングセンターや商業施設が続々とオープン。都市はアップデートを重ね、インフラも整備された今では家族で訪れやすい旅先として人気を集めています。

    最先端のショッピングビルの脇には、屋台が並び、本場のタイ料理を堪能できるグルメスポットもあちこちに。ローカルなマーケットは活気にあふれ、少し歩けば歴史を物語る寺院が点在し、刺激的で未知なる光景が広がります。街のけん騒に疲れたら、ホテルのプールサイドで小休憩。新旧融合するバンコクの街は、何度訪れても新鮮で、濃密な体験がいつもそこに。家族や滞在のスタイルに合わせて、宿泊先からグルメまで選択肢が幅広く、さまざまな楽しみ方ができる街です。

    「ワット・パクナム」。高層ビルと巨大な仏像の対比はバンコクを象徴する景色

    今回は、タイに20年以上住み、現地に住む日本人に向けたフリーペーパーの発刊やメディアを運営する松村芳範さんに、バンコク家族旅行の楽しみ方やおすすめスポット、快適に旅をするコツを教えていただきました。

    「タイは親日の方が多く、子供にもやさしい親切な国です。交通網やインフラも整っているので、東南アジアの中では旅行中のトラブルが比較的少ない印象です。それと、やっぱりご飯がとても美味しい。これは旅の醍醐味として大事なポイントではないでしょうか。」(松村さん)

    利便性の高い繁華街のホテル、雰囲気重視の川沿い

    旅の重要な要素である、宿泊。特に家族旅行ともなると、みんなが心地よく滞在できる宿泊先を選びたいものです。バンコクは、アジアでも有数のラグジュアリーホテルから手頃な価格で設備が整う中級ホテル、キッチンや家具が付いたサービスアパートメントなど滞在のスタイルに合わせて選択肢が豊富。中でも、市内屈指の商業施設が集中する中心街「サイアム」、日本人や在住外国人も多く高級住宅街として知られる「スクンビット」、さらに、日中はオフィス街、夜は繁華街へと表情を変える「サトーン」、寺院やショッピングセンターなど主要観光スポットが点在する「チャオプラヤー川」周辺などに宿泊施設が集まっています。

    日本人も多く住むスクンビットの街並み

    「スクンビットやサイアム、サトーンなど繁華街にあるホテルは、BTS(スカイトレイン)やMRT(地下鉄)の駅も近く、徒歩圏内で生活用品からお土産まで、なんでもそろうので利便性が高いです。タクシーなど車移動をメインにするなら、川沿いエリアも雰囲気があります。チャオプラヤー川沿いで食事ができるレストランや、高層から夜景を一望するルーフトップバー併設のホテルなど、心地よい風を感じながら開放感ある特別な時間を過ごせます。」(松村さん)

    バンコクのホテルの特徴の一つとして、大きなホテルにはもちろん、リーズナブルな小規模ホテルの多くにも「プール」がついていることが挙げられます。子連れの旅行であればプールで遊ぶ時間をしっかりとってあげると、子供たちの満足度も高いでしょう。

    チャオプラヤー川の夜景。ライトアップされた寺院や街並みを望む

    快適バンコク旅行のコツ:移動編

    電車、車、ボートなど移動手段は多様。目的地に合わせて選択しましょう。家族でストレスなく移動するなら、「Grab」という配車アプリがおすすめ。ドライバーもつかまりやすく、事前に料金もわかるので、安心して利用できます。移動もイベントにするなら「トゥクトゥク」やチャオプラヤー川を走る「エクスプレス・ボート」も試してみたいところ。

    小さい子供がいる場合、ベビーカーの利用は要注意。歩道にも段差が多く、ベビーカーを押すのは一苦労なことも多いため、抱っこひもの利用など、臨機応変に対応できるように準備しましょう。

    トゥクトゥクはタクシーのようにメーターがないので事前に料金の交渉を忘れずに

    寺院巡りを通して、人々の生活とともにある仏教の世界観に触れる

    国民の9割以上が仏教徒といわれるタイ。至る所に仏教寺院が点在し、街角の祠(ほこら)で祈りをささげる姿もしばしば見られるなど、仏教が生活に深く根ざしています。寺院を巡れば、ダイナミックな建築やきらびやかな装飾美、大仏の圧倒的な迫力など、タイの方々の信仰の深さを感じることができるでしょう。

    「初めてバンコクに来られた方には、まず“三大寺院”(ワットプラケーオ、ワットポー、ワットアルン)を見学することをおすすめしています。王宮の近くにあり、格式が高く規模も他の寺院の比ではありません。京都旅行でいうところの清水寺や金閣寺を回るイメージで、一度は見ておきたいスポットです。大人はもちろん、物心のついたお子様であれば、きっと印象に残る体験になると思います。3つの寺院は徒歩圏内に集まっているので1日で回ることもできますよ。」(松村さん)

    王宮の敷地内にあり、タイ最高の格式と由緒を誇る王族専用の寺院「ワットプラケーオ」

    「三大寺院以外でおすすめなのは、チャオプラヤー川の舟着場近くのワット・ウォラチャンヤワート。周辺や境内の中にリーズナブルなマッサージ屋が複数並び、川の音を聞きながらオープンエアーでマッサージを受けることができる数少ない寺院の一つです。ワット・インドラウィハーンは、少しマニアックなご家族に。タイでは座像をよくみかけるのですが、国内最大級の立像を見ることができるのがこのお寺。約40mの立像は見ものです。また周辺のテウェートエリアは、市内でもノスタルジックな雰囲気が残り、今では珍しくなりつつある木造の民家など、バンコクの昔ながらの風景を感じることができるので散策も楽しいです。」(松村さん)

    「ワット・インドラウィハーン」の黄金大仏立像

    快適バンコク旅行のコツ:装備編

    熱帯モンスーン気候のため、1年を通して気温が高く、また日差しも強いため、帽子や日傘、日焼け止め、タオルなどを持ち歩くといいでしょう。ただ、電車やタクシーなどの移動中や、デパート、レストラン、カフェなどの室内は冷房が効いており、外は暑くても薄い羽織りものは持ち歩きマストです。肌の露出の多い服装になりがちですが、寺院を訪れる日は注意が必要です。入り口で服装検査があり、ノースリーブやタンクトップなどの肩が出る服や、ハーフパンツ、ミニスカートなど膝が出るものはNG。薄長袖を羽織ったり、ストールを巻いて参拝しましょう。

    基本は通気性の良い服装で暑さ対策を

    バンコク滞在の醍醐味の一つ。多種多様な“マーケット”でショッピング

    バンコクは買い物天国。夜だけのマーケット、週末だけのマーケット、水上マーケットなど、時間帯も規模もさまざまなマーケットが充実し、地元の方や観光客でにぎわいをみせます。そして、もっともバンコクの熱気を感じることができるのも、これらのマーケットといえるでしょう。

    旅行の楽しみの一つ、「お土産探し」にぴったりなのが、土日のみに開催される「チャトゥチャック・ウィークエンドマーケット」。一万以上もの露店が所狭しと並び、店々にはTシャツやタイパンツ、お香など定番のお土産物からアジア雑貨、器などのキッチン用品、ビンテージ家具、動物まで“そろわないものはない”といわれるほどの巨大なスケール。マッサージ店や屋台フードも軒を連ね、1日では回りきれないほどの規模です。BTSまたはMRTで行けるアクセスの良さもうれしいポイント。

    「チャトゥチャック・ウィークエンドマーケット」。行程に週末が重なればぜひ行ってみたい

    「ショッピングを楽しむなら、やはりチャトゥチャックの圧倒的な規模は魅力的です。そのほかナイトマーケットと呼ばれる、夜にだけ開く市場もいくつかあります。チャオプラヤー川沿いに建つ広大な複合商業施設アジアティーク・ザ・リバーフロントは観光客に向けたナイトマーケットで、洗練されたものが見つかりますしレストランも豊富です。サトーン駅から無料のシャトルボートが出ていて、川沿いの雰囲気を感じられて楽しいです。17時のオープン間際は混み合うので早めに動きましょう。」(松村さん)

    子供でも安心して楽しめるナイトマーケット「アジアティーク・ザ・リバーフロント」

    「町の方が通う台所のような存在のローカルな市場もおもしろいです。例えばオートーコー市場はおいしくて新鮮なフルーツが安く手に入るので、お子様のおやつや朝食にも。現地の野菜や魚が並ぶクロントゥーイ市場は、飲食のプロも食材を求めに訪れます。いわゆる観光地のようにきれいに整備されてはいませんが、タイで暮らす人々のありのままの日常を垣間見ることができますよ。」(松村さん)

    現地の方たちの営みを感じることができるローカルの市場

    快適バンコク旅行のコツ:お金編

    タイの物価は徐々に上昇しつつも、欧米に比べればまだまだ滞在中にかかる予算はコンパクトに抑えられます。バンコク市内では、マーケットや路面店にかかわらず、クレジットカード対応のお店はまちまちなので、現金は余裕をもって用意しておくと安心です。

    タイの通貨はバーツ(Baht)。1バーツ=4円程度 ※
    • 2023年11月時点

    本場のタイ料理から和食まで。老若男女に心強い、美食の街

    バンコクは市内の各エリアに屋台やローカルな食堂、高級レストランが点在し、グルメにあふれている街。本場の味はもちろん、日本食や本格派イタリアンなど国際都市ならではのラインアップです。シチュエーション、年齢を問わない選択肢で子供からご年配の方まで、食に困ることはありません。

    「おいしいものにあふれているバンコクですが、本場のプーパッポンカレー(カニのカレー炒め)は、バンコクを代表するグルメとしておすすめです。カニが豪快に入り、ふわとろの卵とスパイスで炒めたカレーは中華料理のエッセンスが陰で光る逸品。辛さは控えめで、旨味がにじみ出る奥深い味わいです。プーパッポンカレーの元祖ともいわれる老舗ソンブーンシーフードは市内に8店舗あり、私もよく行きます。

    また、タイ人からも根強い人気のタイの東北部イサーンの料理も機会があればぜひ試してほしいジャンルの一つ。唐辛子を使ったものが多く、辛さ際立つメニューが並びます。中でも、スクンビットエリアにあるザオ エカマイは、かつてファッションデザイナーを務めていたオーナーが手がける空間で、本格派のメニューに現代のエッセンスを取り入れたイサーン料理が楽しめます。」(松村さん)

    日本でも話題になった「プーパッポンカレー」
    タイ東北部「イサーン」料理の数々。グリルした魚や発酵調味料と合わせたメニューも

    「ミシュランや賞を獲得した注目店はサトーンエリアに集中傾向。タイ料理、西洋ともに洗練された一皿が味わえ、感度の高い方々にも人気です。また、バンコクの中華街ヤワラートは、中華系タイ人の活気あふれる雰囲気を感じつつ、日本の中華街のように食べ歩きも楽しめます。また、ローカルな食事であれば、道路の脇で営む屋台や小さな食堂の料理もバンコクらしいグルメ体験になるでしょう。」(松村さん)

    快適バンコク旅行のコツ:マナー編

    タイにはチップを渡す習慣があります。ホテル(ベルボーイやルームサービス、ベッドメイキングなど)やマッサージではチップを渡すのが一般的。飲食店でも飲食代にサービス料が含まれていない場合はチップを支払うようにしましょう。その他、タクシーなどではおつりの小銭をそのままチップとして渡したりもします。

    観光客にも人気のタイ古式マッサージ。チップは施術後に、紙幣で渡すのがマナー

    季節に合わせた準備をしっかりすれば、1年中旅行が楽しめる

    バンコクは1年を通して気温が高いものの、季節は乾季(11~2月)、暑季(3~5月)、雨季(6~10月)に分けられます。比較的気温が低く、カラッと晴れた日が続く乾季が旅行にはベストシーズンといわれていますが、他の季節でもしっかり準備をしていけば問題なく旅行ができます。

    「旅のポイントは雨季かそれ以外の季節かが重要。基本的な準備は同じですが、雨季だけは雨対策をしっかりしておきましょう。雨季の場合でも、雨が降るのは主に早朝か夕方〜深夜なので、昼間のプランに影響は少ないですが、折りたたみ傘は持ち歩いておくのがよいでしょう。スコールのような激しい雨は30分ほどで弱まることが多いので、無理せず近くの店で雨宿りするのがコツ。激しい雨が降るタイでは、道路が冠水することもしばしばあるので、ぬれてもいい靴での行動がおすすめですよ。」(松村さん)

    気候への対策はもちろん、これまでに挙げた「旅行のコツ」を参考に準備をしておけば、家族旅行など、旅慣れない人と一緒に行動する場合でも安心して旅行を楽しむことができます。さあ、大切な人たちと熱気あふれるバンコクの旅を楽しみましょう。

    快適バンコク旅行のコツ:最後におさらい持ち物リスト

    • 日焼け止め(一年中気温が高く、日差しがあるため対策をしっかりしましょう)
    • 日傘(雨季の場合は、雨晴兼用だと便利です)
    • 虫除け(蚊も多いため、虫除け対策を)
    • トイレットペーパー(トイレットペーパーがないトイレもしばしば。コンビニで持ち歩き用を購入しておきましょう)
    • 薄長袖(室内は冷房が強く効いているので、一枚羽織りを持っていきましょう)
    • ミネラルウォーター(水道水は直接飲まずにペットボトルなどを購入して持ち歩きましょう)
    • 現金(クレジットカードが使えない店も多数。現金があると安心です)
    • 配車アプリ「Grab」(ダウンロードして旅に備えましょう)
    • 記載の内容は2023年11月現在の情報です。変更となる場合があるのでご注意ください。
    ライター:Sakurako Nozaki

    取材協力:松村芳範(株式会社フォコモ・ジャパン)

    フォコモ・ジャパンが運営するバンコクのグルメサイト「バンめし

              

                                                             

                                                             

                                                             

                                                             

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