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【愛媛県・釣島】瀬戸内海に浮かぶアジの島

のんびり冬旅でねらう大型アジ

瀬戸内海は多島海と呼ばれる。岩礁クラスのものから、立派な町を有するものまで、たくさんの島が浮かぶ。潮流が速く、鳴門のマダイや明石のマダコ、関アジ&関サバなど、ブランドといえる魚介類も豊富だ。それだけに、地図を見ていると「この島では何が釣れるんだろう?」などと妄想がふくらむが、そんな中でもおすすめの島の1つが「釣島」だ。
釣島は、アジやメバルが多い豊かな島。また、ほかにもカサゴ、クロダイなどもねらえる。瀬戸内海のアジの密度はとても高く、初心者でも釣りやすいのが特徴だ。サビキ釣りなどさまざまな釣り方があるのだが、近年はアジングと呼ばれる、アジのルアーフィッシングが人気である。同じ仕掛けでメバルもねらえる。
冬は外気の冷え込みこそ強くなるが、多くの釣り人が憧れる、大型のアジがねらえる季節となっている。釣島への交通は1日に2便のフェリー。アジ釣りには夜が適しているので、16時40分に三津浜港からのフェリーに乗って島に渡る。温かい飲み物を用意して、防寒もアウトドア用のレイヤード(重ね着)をして、しっかり釣りが楽しめるようにしておきたい。

漁港の夜。アジとの駆け引きが始まる
アジが美味しいというのは異論のないところだろう
交通はフェリー。松山空港からすぐの三津浜港から、日に2便出ている
アジだけでなくカサゴ、メバル、またクロダイなどもねらえる

アジングの駆け引き

ほら、また1尾。なにしろ魚の数は多いので、初心者でも数釣りは可能

仕掛けは1~4gという軽量のジグヘッドに、1~4インチのソフトルアーをセットするのが一般的。ほかにもメタルジグなど、多くのルアーが使われる。ラインは、通常のジグヘッドリグならフロロカーボンなどの2~4ポンドといった、こちらもかなり細いものがよく使われる。それをスピニングリールのタックルで投げる。アジがルアーをくわえる小さな信号を逃さず、サオを立てて合わせると、小気味よい引き味が楽しめるだろう。

ジグヘッド各種
ジグヘッドを、このようなソフトルアーに刺し、それを操ってアジを誘うのである
アジは口が弱く、無理なやり取りは厳禁。水面まで寄せても油断できない

瀬戸内の風土に触れる

釣島には、特に観光地と呼べるものはない。だが、それこそがこの島の魅力ともいえる。明るい時間に灯台まで上ってみると、一周するのにさほど時間がかかるとも思えない大きさの島だ。漁港で会う人は人懐っこい笑顔を浮かべ、ここまで釣りに来たというと驚かれることも多い。静かな海を前に釣りザオを振り、冬の澄んだ星空の下で魚とたわむれる時間は、得がたい喜びに満ちているだろう。そして、同地で釣れるアジは、もちろん味もよい。その味が、冬場は他の季節以上になる。その場で刺身にして食べるもよし。仲間とともに釣りをしながら、脂の乗った身を一口、二口と食べていると、いつの間にか空は白んでいる。
釣島に出かけるなら、数日の旅程を確保するのがおすすめだ。民宿は近くの中島などにあるので、それらをフェリーで巡りつつ、あらかじめ釣りと観光を組み合わせたプランを考えるとよいだろう。
松山市街に戻れば松山城や、日本三古湯のひとつとされる道後温泉もある。路面電車に揺られて市内を観光するもよし。ちなみに同地でよくお土産にされる「じゃこ天」は美味しく、可能であれば揚げたてを味わってほしい。地魚をすり身にした素朴な練り物だが、その味わいは瀬戸内海の素朴な魅力を濃縮したようである。

瀬戸内海に沈む夕日は、それを見るだけでここまで来たかいがあると思わせる
釣島の灯台
1日のんびりしていると、まさに島時間が体内に染み込む
釣島の高台から、その小さな町並みを見下ろす

この釣り場へのアクセス

釣島

釣島へは松山空港を利用するのが便利。タクシー利用の場合は1,500円程度で三津浜港へ向かえる。
その他の空港から高速道路を利用する場合は、松山自動車道・松山ICを降りてR33を左折。天山の交差点を左折して松山環状線に入り、道なりに走ってR196を北上。R437を左折し、道なりに走って三津浜港へ。三津浜港から釣島まではフェリーで約40分。

釣り場情報

〈釣島/アジ〉

シーズン 通年
フェリー問合先 中島汽船(http://www.nakajimakisen.co.jp/
フェリー料金 車両(4m以上5m未満)1台と運転手1名=3,500円、大人1名=510円
フェリー発着時間 三津浜港発下り9時10分、16時40分/釣島発上り8時8分、15時47分(航程約40分)
  • 釣り場情報は2015年1月現在のものです。
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