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    掲載日:2021.08.31

    【サステナブルなちょっといいコト(3)】お米とバナナの除菌ウエットティッシュ

    世界各地に翼を広げるANAがみつけた、サステナブルなモノやコトをお届けするシリーズ。今回取り上げるのは、資源を活かしあって生まれた「お米とバナナの除菌ウエットティッシュ」です。

    使うのが楽しくなるウエットティッシュ

    地球にもやさしい「お米とバナナの除菌ウエットティッシュ」187円(税込)

    出先で手をちょっと洗いたいときや、車の中、あるいは小さなお子様が一緒の時など、何かと役立つのが、ウエットティッシュ。無駄な使い捨てを増やすことは避けたいですが、いざという時にバッグの底に見つけたときは本当に助かるもの。さらにそれが環境資源を活かした天然素材のウエットティッシュなら、安心感もあります。例えば、やむを得ず市場に出なかった農産物が加工されているとしたら、使うのも楽しくなりそうです。

    どんなバナナ? なぜお米?

    エクアドルの赤道直下地域、サント・ドミンゴ県コンコルディア地区の標高300m地点に位置する田辺農園

    日本にもっとも多く輸入されている果物をご存知ですか。答えは、バナナ。実に輸入されている果物の半分以上がバナナなのです。そんなバナナの、世界最大の輸出国はエクアドルです。日本から15,000キロ離れた中南米、赤道直下のその国に、「田辺農園」というバナナ農園があります。

    日本から移住した田邊 正裕さんが1991年から営む「田辺農園」では、土壌づくりを化学肥料に頼ることなく、除草剤も使用していません。東京ドームが70個も入るという広大な農地において、それは想像を絶する手間暇を意味しています。ですが、そのおかげで高品質なバナナが生まれているのです。

    田辺農園で化学肥料の代わりに使われているのは、堆肥化させた自社の規格外バナナ。さらに自社で井戸を掘り、バナナ栽培に、人間の飲料用にもできるオゾン殺菌したきれいな水を使うなど、「土」と「水」に徹底的なこだわりをもった循環型の農業を大切に続けています。

    技術と想いが融合した新開発

    田邊正裕さん率いる田辺農園では現地の住民約550人を正社員として雇用。地域の雇用安定にも貢献

    しかし田辺農園バナナの流通の過程で、どうしても一部のバナナは汚れや傷みなどから規格外となってしまいます。そのようなバナナの活用方法として、田辺農園バナナを輸入販売しているANAフーズは、未利用資源(休耕田を活用して栽培したお米、食品・飲料残さ等)をアップサイクルする発酵技術をもつ株式会社ファーメンステーションとともに、バナナとお米の発酵の力によりエタノールを抽出。それが、原材料の99%は天然由来という、オリジナリティに富んだ除菌ウエットティッシュになりました。

    生産者ならではの着眼点により、資源が大切に活かされたウエットティッシュは、使う度に地球環境に向き合う気持ちを思い出させてくれます。気候危機が進行中の今、私たちは食べ物を廃棄するより活かすべきなのですから。
    お米とバナナの除菌ウエットティッシュは無香料なので、狭い機内やオフィスでも周囲を気にせずに使えます。でもあえて、隣りの席の人にもすすめてみることで、農業の未来や環境課題に関する会話のきっかけが生まれるかもれませんね。

    「お米とバナナの除菌ウエットティッシュ」は羽田空港内のお⼟産店「ANA FESTA」で販売しています。ぜひ手に取ってみてください。

    • メインビジュアルは、【左:弟 田邊洋樹さん/右:兄 田邊正裕さん】です。
    ライター:やなぎさわまどか(Two Doors)

              

                                                             

                                                             

                                                             

                                                             

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