
- 麺の紹介に使っている写真は、それぞれ下でおすすめしている人気店のものです。

まずはおさえたい、直球勝負のフォー

写真提供:トリップアドバイザー

写真提供:トリップアドバイザー

写真提供:トリップアドバイザー
小麦粉麺が主流の日本と違い、ベトナムの麵はお米を材料にしたライスヌードル。その代表格が、日本でも知名度が高いフォーです。実はフォーは、ハノイをはじめとした北部発祥なのです。
それだけにハノイの人たちはフォーにうるさい。中途半端なフォーでは、すぐにお店がつぶれてしまいます。そんなわけで、ハノイでは麵にもスープにもこだわりが光る、おいしいフォーが食べられます。
フォーとは簡単に説明すると、ペースト状にしたお米を蒸して固め、それを細くカットしたもの。やや幅の広いきしめんのような麵はスープをよく吸い上げ、旨味をしっかりと堪能できます。
ハノイのフォーは牛や鶏からとったスープに、ネギとコリアンダー、肉を入れるくらいのシンプルなプレゼンテーションが特徴。野菜をたっぷりのせる南部のフォーとは一線を画し、スープの味をストレートに味わうのが北部スタイルです。
食事の後に1杯、さらりといけちゃうような上品さ。具材に頼らずスープにこだわる、繊細な味に驚かされます。
- ◆おすすめの1軒!
-
- フォー・ティン Photo Thin
-
簡素な食堂のような造りですが、いつも地元のお客さんでいっぱいの人気店です。
住所:13 Lo Duc, Hai Ba Trung District, Hanoi, Vietnum
電話:04-38212709
営業:5:00~21:00
休み:なし
ハノイでは必食! つけ麵ブンチャー


写真提供:トリップアドバイザー

ベトナム人には実はフォーよりも人気が高いといわれるのが、ブンという細麺。フォーと同じように米粉を使った麵ですが、ソーメンのように細いのでスープがよく絡むのが特徴です。
ブンを使った料理はたくさんありますが、ハノイの名物料理といったらまっさきに名前が挙がるのがブンチャー。炭火で焼いた香り高い豚肉とつくねを一緒に食べるつけ麵です。
盛り付けは店によって異なりますが、青パパイヤが入った甘酸っぱいタレに、肉や野菜、コリアンダーを入れながら食べるのが一般的。肉汁たっぷりのタレは、ニョクマムやスイートチリなどで味の変化を楽しむのがよいでしょう。
サイドメニューにはチャオゾーという揚げ春巻きが定番。あっさりとした味付けが多いベトナムの麺料理のなかにあって、肉メインの直球勝負がうれしいですね。ボリュームもあって、育ちざかりの体育会系男子だって満腹間違いなしでしょう。
肉も野菜もしっかりとれて栄養バランスも抜群の、ハノイを代表するB級グルメです。
- ◆おすすめの1軒!
-
- ダック・キム Dac Kim
-
ガイドブック常連の有名店。ボリュームたっぷりのガッツリ系ブンチャーが堪能できます。
住所:1 Hang Manh, Hoan Kiem, Hanoi, Vietnum
電話:04-38285022
営業:10:00~20:00
休み:なし
港町の郷土料理バイン・ダー・クア

写真提供:トリップアドバイザー

写真提供:トリップアドバイザー

写真提供:トリップアドバイザー
バイン・ダー・クアは、ハノイの東側にある港町ハイフォンの名物料理。クア(Cua)とはベトナム語でカニを意味しますが、その名のとおり小さなカニをすりつぶした、旨味たっぷりのスープを使います。
ハイフォンの郷土料理ではありますが、ハノイの街中では専門店をよく見かけるほか、屋台でもバイン・ダー・クアが食べられます。
バイン・ダー・クアに使う麵は、バイン・ダー・ドーと呼ばれるサトウキビのしぼり汁を練り込んだ赤味を帯びた麵。独特のコクとともに、半分乾燥させた麵ならではのしっかりとしたコシが特徴です。
ベトナムの米粉麵はたいてい蒸した麵なので、コシよりも喉越し重視。それだけに、モッチリとしたバイン・ダー・ドーは貴重な存在なんです。
ていねいにとったカニのスープに、幅広のしっかりとした食感の麵を合わせて食べる魚介系ヌードル。病み付きになります!
- ◆おすすめの1軒!
-
- アン・ビン An Bien
-
モダンなインテリアが印象的なカフェ風の店内。ハイフォンの名物料理が揃っています。
住所:111 Trieu Viet Vuong, Hai Ba Trung District, Hanoi, Vietnum
電話:04-39740571
営業:7:00~22:00
休み:なし