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    掲載日:2017.06.22

    次の週末は勝沼でワインを楽しむ!歩いて巡る、勝沼の実力派ワイナリー5選

    日本最大のワインの産地、山梨。そのなかでも勝沼ぶどう郷駅周辺には多数のワイナリーが点在し、ワイナリー巡りを楽しむことができます。しかしワイナリー巡りでネックとなるのが移動手段。そこで、今回は全行程約3kmに点在する5つの実力派ワイナリーをご紹介します。お散歩気分で楽しめるワイナリー巡りの旅に出発!
    ANAオリジナル

    ルミエールワイナリー

    高台にある勝沼ぶどう郷駅をでると、目の前の丘陵地帯にぶどう畑が広がり「ああ!ワインの里に来たなあ」という感慨に包まれます。

    こぢんまりとした勝沼ぶどう郷駅。タクシーが常駐する
    こぢんまりとした勝沼ぶどう郷駅。タクシーが常駐する

    最初の目的地「ルミエールワイナリー」まではタクシー向かいましょう。およそ15分で到着です。

    ワイナリーの前にはぶどう畑が広がる
    ワイナリーの前にはぶどう畑が広がる

    到着してまず目を奪われるのは、ワイナリーの前に広がるぶどう畑。なだらかな傾斜地に広がる3haの自社畑でぶどうを栽培しています。

    メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨンなどと書かれた畑には草が茂る
    メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨンなどと書かれた畑には草が茂る

    おや、下には草が茂っていますね。手入れをしなくていいのでしょうか。

    「いえいえ、わざと雑草を生やしているんです。弊社では畑を耕さず、肥料を与えない“自然栽培”を行っています。土壌の養分は少なくなるけれど、その分ぶどうの樹自体が栄養をとらなくちゃってがんばるようになるので、一粒の果実味が増しておいしいワインになるんですよ」。

    そう教えてくれたのは、現社長の奥様の木田和(かず)さん。実はかつてANAのCAをしていらっしゃったそうです。木田さんがルミエールのワインに出会ったのは20年近く前のCA時代。当時、ANAのファーストクラスに搭載されていたルミエールのワインを飲んで“自分の浸透圧にぴったり合ったと感じた”と言います。まだ日本のワインが世界のワインと肩を並べるような時代ではなかったころ。木田さんはそのワインが日本のワインだと知ってびっくり。その後すっかりルミエールに惚れ込み「気がついたら嫁いでしまったの」と笑います。

    「さあ、ワイナリーの中をご案内しましょう」。木田さんに導かれ、建物の内部に足を踏み入れます。この日はスパークリングワインの澱引き作業が行われていました。

    澱引きは手作業と目視で行われる
    澱引きは手作業と目視で行われる

    なんとこのワイナリーには国の登録有形文化財があるそう。1901年(明治34年)に、神谷バーの創設者、神谷伝兵衛氏がヨーロッパで得てきた知識をもとに指導し作った石蔵発酵槽がその文化財です。そう、きれいな外観からは想像できませんが、実はルミエールワイナリーは1885年(明治18年)創業の老舗ワイナリーなのです。

    発酵槽を上からのぞいたところ。1万本分のワインが仕込める
    発酵槽を上からのぞいたところ。1万本分のワインが仕込める

    近代的な手法が導入されてから、長らくこの発酵槽は使われていませんでしたが、1998年、この石蔵でワイン造りを再スタート。石蔵での仕込みは通常よりも手間がかかりますが、石蔵独特の香りと味わいがあり、根強いファンがいるそう。「石蔵和飲」(いしぐらわいん)として限定リリースされるそうです。

    ワイナリーを見学した後は、広々としたショップでお買い物を楽しんで。

    この4月にはショッピングの合間にくつろげるラウンジスペースがオープンした
    この4月にはショッピングの合間にくつろげるラウンジスペースがオープンした

    ショップの隣にはレストラン「ゼルコバ」があります。かつてホテル西洋銀座で腕を奮ったシェフが作る料理に合わせてルミエールのワインがグラスで楽しめます。

    健味鶏のサラダと富士山麓牛のロースト、そしてテンプラニーリョの赤ワイン
    健味鶏のサラダと富士山麓牛のロースト、そしてテンプラニーリョの赤ワイン

    「わざわざ山梨まで足を延ばしてもらったから、他にはないここ山梨の食材を味わってほしい」とシェフ。この地で育まれた食材とこの地の空気で育ったワインが抜群の相性なのは言うまでもありません。

    ぜひワイナリーに遊びに来て下さい、と木田さん
    ぜひワイナリーに遊びに来て下さい、と木田さん

    ワイナリー見学は1時間コース(1000円)と30分コース(500円)のふたつ。いずれも予約が必要です。

    シャトールミエール

    住所:山梨県笛吹市一宮町南野呂624
    TEL:0553-47-0207(ルミエールワイナリー)
    営業時間:ショップ 9:30~17:30/レストラン 11:30~14:00、17:30~20:00、土日祝日はランチ11:00~、12:45~の2シート制
    定休日:無休/レストランゼルコバは火曜日定休(9月~11月は無休、1月~3月は月火休)要予約
    HP:http://www.lumiere.jp/

    勝沼醸造

    ルミエールワイナリーを出て約600m、7分ほど歩くと次の目的地、勝沼醸造に到着です。

    明治中期に建てられた趣きある建物
    明治中期に建てられた趣きある建物

    現在、醸造所は少し離れた場所に移転しましたが、2005年まではこの場所でワインを造っていました。屋内はショップ兼試飲スペースになっています。

    木の風合いを活かした店内。川の向こうにはぶどう畑が広がる
    木の風合いを活かした店内。川の向こうにはぶどう畑が広がる

    注目は、この4月から導入されたワインサーバーです。最初に1500円でプリペイド式のカードを購入し(500円はカード代、1000円分がチャージされている)、そのカードを使ってサーバーから好みのワインを選んで試飲します。

    サイズは2種類から選べ、100円~400円まで
    サイズは2種類から選べ、100円~400円まで

    1本5000円を超すワインも手頃な価格で試飲できるので、味わって、納得してから購入することができます。

    目の前に広がるぶどう畑を眺めながら試飲して
    目の前に広がるぶどう畑を眺めながら試飲して

    勝沼醸造は、甲州だけで300トンを仕込むという、このエリアでは1、2位を争う甲州ワイン造りの中心的ワイナリー。長く地元で愛されていた勝沼醸造が、世界に通じるワインを目指したのは2000年頃だといいます。“軽くて水のように飲める”。それがこれまでの甲州ワインのイメージでした。それはもともと甲州種自体が西洋のぶどうに比べて希薄ということや、栽培方法の研究が確立していなかったから。

    「だからといって栽培法を見直し、それを実践してもぶどうに変化が現れるには時間がかかる。そこで思い切って醸造方法を工夫したのです」

    そう語るのは勝沼醸造の志村さん。
    「それまではぶどうの糖分を補うために、ぶどうジュースに糖分を添加して発酵させるという方法をとっていました。しかしそれでは世界のワインと競争できない。そこで、ぶどうジュースをいったん凍らし、凝縮した濃度の高いぶどうジュースだけを使用したのです。ぶどうの果実味がアップし、複雑味のあるワインを造ることに成功しました」

    醸造方法を工夫するとともに、畑自体にもこだわりを強めていきました。現在「イセハラ」と名付けられたワインは、笛吹市御坂町伊勢原地区にある契約農家、風間さんの畑で栽培されたぶどうのみを使用して造られています。

    手前の中央がイセハラ。ラベルデザインは綿貫宏介氏が手がける
    手前の中央がイセハラ。ラベルデザインは綿貫宏介氏が手がける

    「桃やアプリコット、柑橘などの香りを含んだイセハラはこの土地でしか現すことができない唯一無二の味わいがあるんです。テロワールという言葉を聞いたとがあるでしょうか。土壌や気候など、ぶどうを取り巻く環境全般のことを指します。このぶどう畑でしかイセハラの味をつくり出すことはできません。そうした土地への追求もすすめています」

    ワイナリーでは、限定のワインを味わえるのも魅力です。この日は「番匠田」と「金山」というふたつの畑で収穫されたぶどうを使ったワインがあり、試飲、購入ともに可能でした。

    「金山」と「番匠田」。試験醸造の意味もあるチャレンジングなワインが楽しめる
    「金山」と「番匠田」。試験醸造の意味もあるチャレンジングなワインが楽しめる
    勝沼醸造

    住所:山梨県甲州市勝沼町下岩崎371
    TEL:0553-44-0069
    営業時間:10:00~16:00(試飲は要予約)/無休
    HP:http://www.katsunuma-winery.com/

    くらむぼんワイン

    勝沼醸造からおよそ700m、徒歩約9分。続いて訪れたのは、くらむぼんワインです。敷地にある立派な古民家がショップ兼試飲スペース。

    築130年の母屋。牧丘町にあった養蚕農家の家屋を移築した
    築130年の母屋。牧丘町にあった養蚕農家の家屋を移築した

    くらむぼんワインの始まりは1913年。初代の野沢長作氏が葡萄酒造りに着手したのをきっかけに「有限会社山梨ワイン醸造」「株式会社山梨ワイン」など何度か名前変更をし、2014年に現在のオーナー、野沢たかひこさんが「くらむぼんワイン」と名付けました。

    「くらむぼんというのは宮沢賢治の童話の言葉からとりました。自然との共存や科学の弊害、人間の心のあり方について、感銘を受けたんです」と野沢さん。

    そんな野沢さんの思いを具現化した畑が、母屋のすぐ近くにありました。

    「不耕起の畑は土が柔らかく温かいんです」と語る野沢さん
    「不耕起の畑は土が柔らかく温かいんです」と語る野沢さん

    「自然栽培を選択したきっかけは、南西フランスのワイナリー訪問時に土地の味をダイレクトに感じさせるワインに衝撃を受けたからなんです。ワインはありのままの土地の味を伝えるもの。それなら、人間が不必要に手を加えることのない、この土地ありのままの環境でぶどうを育てなくてはならないと思いました」

    そこで、2007年から自社畑のぶどうを、自然農・有機栽培・ビオディナミを組み合わせた独自の自然農法へと転換。当初2年間は、半分のぶどうが腐り、収穫量は半減したといいます。それでも数年経つと、土はふっくらと柔らかくなり、大地にしっかりと根を張はった逞しいぶどうの樹となりました。

    「いろいろな種類の草が生え、様々な虫が来ます。でも膝丈以上に伸びる草は激減したし、虫がぶどうを食い尽くすことはないんです。バランスがとれれば、皆が調和するんです」

    そんな土地の味を現すワインが、自社農園産のぶどうを使い、天然酵母で仕上げた「ソルオリエンス甲州」。柑橘の爽やかな香り、果実香、そして樽の余韻が、見事なハーモニーを生み出します。

    「ソルオリエンス甲州」と「ベルカント マスカット・ベイリーA樽貯蔵」
    「ソルオリエンス甲州」と「ベルカント マスカット・ベイリーA樽貯蔵」

    母屋の中には試飲スペースと資料館があり、自由に見学できます。

    一部を除き、くらむぼんのワインを試飲できる
    一部を除き、くらむぼんのワインを試飲できる

    かつてワイン醸造に使っていた器具やワインに関する様々な資料も必見。

    現オーナーのお父さんが集めていたというコルク抜きコレクションなども
    現オーナーのお父さんが集めていたというコルク抜きコレクションなども

    ワイナリーツアーは予約制。10:00もしくは14:00スタートで、畑や樽貯蔵庫、ワインセラー、ワイン資料室の見学とテイスティングを行います。もちろん購入だけに訪れてもOKです。

    くらむぼんワイン

    住所:山梨県甲州市勝沼町下岩崎835
    Tel:0553-44-0111
    営業時間:9:00~17:00/無休
    URL:http://www.kurambon.com/

    シャトー・メルシャン・ワイナリー

    くらむぼんワイナリーから北へ500mほどで「シャトー・メルシャン」に到着します。
    シャトー・メルシャンは、1877年、民間初のワイン会社となる大日本山梨葡萄酒会社を源流としたワイナリー。

    ショップとテイスティングカウンターがあるワインギャラリー
    ショップとテイスティングカウンターがあるワインギャラリー

    魅力ななんといっても広い庭でワインが楽しめること。ショップ&テイスティングカフェ「ワインギャラリー」では、シャトー・メルシャンの様々なワインを手頃な価格で味わうことができるほか、ワインに合う軽食も用意しています。

    数量限定の“ランチ・アペ・プレート”1200円はワインにぴったり
    数量限定の“ランチ・アペ・プレート”1200円はワインにぴったり

    カウンターでワインを購入し、庭やショップ内のカウンターなど好きなところで自由にワインを楽しめるスタイルは、カリフォルニアあたりにあるワイナリーのようです。

    ワインショップには、ワイナリー限定のワインも
    ワインショップには、ワイナリー限定のワインも

    ワイナリーやワインについて詳しく知りたければ、ワイナリーツアーに参加してみましょう。コースは3種類あり、入門編から深くワインを学べるものまで様々。訪れる日が決まったらWebで予約しておきましょう。
    併設する日本最古の木造ワイン醸造所は、ワイン資料館として公開されており、こちらは自由に見学することができます。

    シャトー・メルシャン

    住所:山梨県甲州市勝沼町下岩崎1425-1
    Tel:0553-44-1011
    営業時間:9:30~16:30/不定休
    URL:http://chateaumercian.com/

    グレイスワイン

    最後の目的地は、シャトー・メルシャンから1.3km。中央葡萄酒が勝沼に展開するグレイスワインへ。蔦で覆われた石造りの建物はヨーロッパの古城のよう。

    グレイスワインの入り口。扉の向こうに広がる世界に胸が高鳴る
    グレイスワインの入り口。扉の向こうに広がる世界に胸が高鳴る

    階段をあがった先にショップ兼試飲カウンターが現れます。

    「うちは勝沼でご案内できる畑もない、醸造の行程や貯蔵庫を見せるワイナリーツアーもやっていないので、ワインに興味のない方だと退屈させてしまうかもしれません。ですが、ワインについては専任のスタッフが熱心にお伝えいたします」と語るのはグレイスワイン柿嶋さん。

    2階がショップ兼試飲カウンターになっている
    2階がショップ兼試飲カウンターになっている

    グレイスワインのモットーは「とにかくぶどうにこだわる」こと。創業以来、もっとも力を注いでいたのがぶどう栽培だそう。1992年からは、収穫量を制限し一粒の凝縮感を高める垣根式栽培に取り組みました。樹勢旺盛な甲州種では不可能だと言われていましたが、研究と努力を重ね、安定的に収穫量をあげることに成功。「うちのワインは、小さな、小さな、語るに足りない努力の積み重ねでできているので派手さはありません。いつでも実直に、真摯にワインを造りつづけるだけなんです」。

    そんな“多くは語らない”ワインですが、その実力は語らずとも知れ渡っていきます。2006年にはANAの成田空港国際線ファーストクラスラウンジで「グレイス甲州 鳥居平畑」、ビジネスクラスラウンジで「グレイス甲州」「グレイスルージュ芽ヶ岳」を、また2010年にはANA羽田空港国際線ターミナル ビジネスクラスラウンジで「グレイス茅ヶ岳 赤」をお出しし、高い評価を得ました。

    試飲カウンターでは思わぬお宝ワインに巡り会えるかも
    試飲カウンターでは思わぬお宝ワインに巡り会えるかも

    中央葡萄酒を代表するワインといえば、おだやかな柑橘系の香りと柔らかな甘み、ほのかなビター感が心地良い「グレイス グリド甲州」や澄み切ったクリーンな味わいでバランス感に優れた「グレイス甲州」。ここではビンテージ違いで味わえるほか(100円~)、現在は販売していない貴重なワインが隠れていることも。スタッフにいろいろと話を聞きながら好みの一本を見つけてみてはいかがでしょうか。

    予約制でテイスティングセミナー(3000円)を開催する
    予約制でテイスティングセミナー(3000円)を開催する
    グレイスワイン

    住所:甲州市勝沼町等々力173
    TEL:0553-44-1230
    営業時間:9:00~16:30/不定休
    URL:http://www.grace-wine.com/

    いかがですか?3.1kmの行程に日本が誇る実力派ワイナリーが点在する勝沼。次のお休みは勝沼でお気に入りのワインを見つけてみてはいかがでしょうか。

    ライター:Atoll Inc.

    トラベル特集

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