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    掲載日:2020.09.10

    幻のワインに出合える!札幌・空知ワイナリー巡り1泊2日

    日本ワインのなかでも、冷涼地ならではの澄んだ味わいを誇る北海道ワイン。最近は、入手困難な幻のワインも存在するほど人気が高まっています。しかし産地に行けば、そんなワインが飲めるのをご存知でしょうか? 今回は、札幌・空知のワイナリーと、貴重なワインに出合える飲食店をワインエキスパートのライターがご案内。新千歳空港から行く1泊2日の北海道ワイナリー巡りの旅をご案内します!

    【1日目 9:30】新千歳空港に到着

    最寄りの空港から新千歳空港へは、9:30くらいまでに到着する便がおすすめ。最初の目的地の千歳ワイナリーへは、鉄道と徒歩で20分(最寄り駅:千歳)、レンタカーで約15分です。

    【1日目 10:30】千歳ワイナリーで見学ツアーに参加

    かつての穀物倉を利用した建物が見えたら、そこが千歳ワイナリーです。1988年に創業した千歳ワイナリーは、余市産木村農園のピノ・ノワールとケルナーにこだわったワイン造りで知られています。現在、北海道ではピノ・ノワールのワインが多く造られるようになりましたが、その成功は千歳ワイナリーと木村農園の二人三脚による挑戦があったからにほかなりません。また、“アイヌ不老長寿の果実”ハスカップを使ったフルーツワインでも知られるワイナリーです。

    千歳ワイナリーでは、前日までに予約すれば見学ツアーができます。今回は見学にワイン4種が付いたテイスティングツアー(2,000円)を予約しました。まずは、ワイナリー内の醸造設備のあるエリアへ。醸造機械を見ながら、どんなふうにワインが造られるのかを説明してくれます。ご案内役は三澤計史社長。ワイン好きな方なら名前でお気付きかもしれませんが、千歳ワイナリーはグレイスワインで知られる山梨・中央葡萄酒のグループ。三澤社長は中央葡萄酒の三澤茂計社長の長男にあたります。2011年に父の三澤茂計氏から千歳ワイナリーを引き継ぎました。

    「初めての方にもリピーターの方でもお楽しみいただけるよう対応しています。無料のワインツアーではワイン造りのプロセスを中心にお話しし、テイスティングツアーではワイナリーのストーリーを中心にお話しします。何度も来ていただく方にもお楽しみいただけるよう工夫しているので、千歳や札幌に来られたらぜひお立ち寄りください」(三澤社長)

    醸造施設の見学が終わったら、ワインテイスティング。こちらのショッピングエリアのテーブルへ案内されます。待っている間は、ショッピングを楽みましょう。売店には、千歳ワイナリーを代表する北ワインやハスカップワインも売られていました。そのほか、ワイングッズやチョコレートなどのおみやげも並びます。

    左から「北ワインケルナー スパークリング」「北ワイン ケルナー2019」「北ワイン ピノノワール2018」「北ワイン ケルナー レイトハーベスト2019」
    左から「北ワインケルナー スパークリング」「北ワイン ケルナー2019」
    「北ワイン ピノノワール2018」「北ワイン ケルナー レイトハーベスト2019」

    テイスティングでは、4種類のワインが用意されています。この日は、さまざまなタイプのワインが出てきました。時期によっては、同じ銘柄のヴィンテージ(収穫年)違いやハスカップワインが出されることもあります。

    三澤社長に千歳ワイナリーのワイン造りのイメージを聞いたとところ、「この土地を表す人間味のあるワイン」であってほしいと教えてくれました。

    「木村農園の畑に行くと、30年以上も樹齢を重ねたブドウの木があります。落ち着いた風格があって、そこに歴史を感じます。それは木村さん親子と父の代からのワイナリーとの日々のコミュニケーションで育まれたもの。北海道の風土と人の手によって生まれるワインを味わってください」(三澤社長)

    千歳ワイナリー

    住所:北海道千歳市高台1-7
    TEL:0123-27-2460
    営業時間:9:00~17:00 ※見学ツアーは予約制/11月~3月の土曜・日曜・祝日・年末年始休(4月~10月は休まず営業)
    URL:http://www.chitose-winery.jp/

    【1日目 12:30】カフェレストランヴィーニュでランチ

    千歳を後にしたら、札幌市南区藤野「エルクの森」にあるレストランヴィーニュでランチ。こちらのレストランは、自家菜園で育てられた野菜や果物をふんだんに使ったパスタやピザが自慢。ワインを使ったデザートが添えられることも。札幌市内の家族連れもドライブがてら立ち寄る人気のイタリアンレストランです。

    「魚介いっぱいのペスカトーレ」1,430円を「パスタセット」(+610円)で

    ランチは、たくさんのパスタやピッツァから選ぶことができます。ペスカトーレは、たくさんの魚介類とタマネギやセロリがたっぷりのトマトソースがおいしさの秘訣。

    「自家製野菜をふんだんに使っているので、『いろんな野菜がたっぷりいただけてうれしい。新鮮さが違うね』と喜ばれます」と、佐藤道裕シェフ。

    さっぽろ藤野ワイナリーのワインをグラス(650円~)で注文することもできます。

    カフェレストランVigne

    住所:北海道札幌市南区藤野670-1
    TEL:011-591-5676
    営業時間:11:00~17:00/無休(11月~3月は水曜休)
    URL:http://www.vm-net.ne.jp/elk/vigne/

    【1日目 13:30】さっぽろ藤野ワイナリーで畑散策&ワイナリー見学

    2009年に設立されたさっぽろ藤野ワイナリーは、カフェレストランヴィーニュに隣接したエルクの森にあります。北海道産のブドウを野生酵母による自然発酵で、ナチュラルに仕上げたやさしい味のワイン造りが特徴。札幌と岩見沢の自社畑、余市、空知、道南各地にある契約農家のブドウからワインが造られています。

    まずは、栽培醸造担当の秋元崇宏さんに自社畑を案内してもらいました(通常は、案内なしで畑を自由に見学することが可能)。右奥の斜面に広がっているのが、ヨーロッパ系の品種です。それに対して、左手前にあるのが北海道らしい山ブドウ。樹や葉の大きさがまったく違うのがわかります。

    撮影に訪れた7月中旬は、花が落ちてブドウが結実したばかり。成長時期でもあるので、つるを針金に沿わせたり、実についた花かす落としの作業をしているそう。

    「昨年、約1haほど畑を広げ、将来的に自社畑の比率をアップするのが目標です」と秋元さん。新しい挑戦に燃えているようです。

    ブドウ畑のまわりには、りんごや梨の樹木、野菜畑、花畑もあってにぎやか。全体がイングリッシュガーデンのように彩られ、ベンチや小さなお家も点在。子どもと一緒に来ても、楽しい散歩道になっています。

    畑を見学した後は、レストランの奥にあるワイナリー&ショップへ。2Fのショップに上がりましょう。階下のワイナリーを眺めながら、テイスティングやワインショッピングを楽しむことができます。ワイナリーを見下ろすときは、左側にある甕を見つけるのがポイント。世界最古のジョージアワインと同じように北海道の斜里窯で焼いた甕でワインが醸造されています。

    「バッカス2017」空知地方三笠市達布の信田農場で育てられた白ワイン

    テイスティングは、日替わりで3~5種類が用意されています(無料)。さっぽろ藤野ワイナリーのワインは、どれもうま味のあふれたやさしい味わい。ナチュラルワイン好きにはたまりません。

    さっぽろ藤野ワイナリー

    住所:北海道札幌市南区藤野670-1
    TEL:011-593-8700
    営業時間:11:00~18:00/火曜休
    URL:http://www.vm-net.ne.jp/elk/fujino/

    • 現在、テイスティングは中止されています。再開時期はホームページをご確認ください。

    1日目のワイナリー見学は、さっぽろ藤野ワイナリーでおしまい。札幌の中心部に移動した後は、幻のワインを求めて、札幌駅周辺へ向かいます。

    【1日目 16:00】ワインの円山屋で昼飲み

    飲食店の夜の営業が始まるまでの時間に昼飲みで訪れたいのが、札幌駅ビル・パセオウエストの「ワインの円山屋」。ナチュラルワインの品揃えが豊富なワインショップです。バーカウンターが朝10時から開いているため、昼飲みにもってこいです! ワインやビールがグラス1杯から楽しめます。

    バーカウンターでは、世界のワインも注文できますが、おすすめなのが生樽ワイン。北海道のワイナリーで樽詰めされたワインが札幌駅に運ばれ、そのまま味わえます。樽から注がれるワインは、ライブ感があります!

    左からさっぽろ藤野ワイナリー「コハルロゼ」650円、タキザワワイナリー「デラウエア」600円

    生樽ワインに詰められるのは、北海道産のナチュラルワインだけ。これまで、函館の農楽蔵や余市のドメーヌ アツシスズキのワインが登場したことも。今後も、注目の生樽ワインが登場するかもしれません。

    ワインの円山屋

    住所:北海道札幌市中央区北6条西2丁目パセオウエスト1F
    TEL:011-213-5664
    営業時間:10:00~22:00/年始休
    URL:https://vin-maruyamaya.com

    【1日目 18:00】バルコ札幌で幻ワインを飲む

    札幌の夜の1軒目は、バルコ札幌。北海道と世界のワインがおつまみセットで楽しめます。ここは、北海道のレアワインの筆頭ともいえるナカザワヴィンヤード「クリサワブラン」が常時グラスで味わえるのが魅力。そのほか、これまたレアなKONDOヴィンヤード、イレンカ、10Rワイナリー、千葉ヴィンヤードなど、空知のワインが日替わりで開いています。

    ナカザワヴィンヤード「クリサワブラン2018」おつまみとセットで1,300円

    今、北海道には次々と新しいワイナリーができています。そうした生産者達が北の大地に可能性を見出した1本として挙げるのが、クリサワブラン。さまざまな品種を混醸して造られるワインからは、艶やかで華やかな香りが立ち昇り、全体にフレッシュなスタイルながら豊かで凝縮感のあるボディに惹きつけられます。

    クリサワブランは、収穫量が見込みにくい空知で造られていること、丁寧な畑仕事でブドウが育てられていることもあって、天候の悪い年はワインショップや酒屋に並ばないこともしばしば。しかし札幌バルコは、生産者の中澤一行さんとのお付き合いの中で、多くの人に楽しんでもらえるよう常時クリサワブランがグラスで飲める店に指定されています。

    「三笠EKARAのピッツァ」1,600円

    おつまみは、北海道のチーズや食材を使った一皿が用意されています。こちらのピザは、黒松内のチーズ工房「アンジュ・ド・フロマージュ」のチーズと十勝産マッシュルームを使ったもの。シンプルに素材を活かした、豊かなおいしさが味わえます。

    バルコ札幌

    住所:北海道札幌市中央区北2条西2丁目15 STV北2条ビル1F
    TEL:011-211-1954
    営業時間:営業日時は下記URLにてご確認ください
    URL:http://barcom.jp

    【1日目 20:00】ワインカフェ ヴェレゾンで幻ワインを発掘

    2軒目も北海道のレアワインを発掘しましょう。訪れたのは、ワインカフェ ヴェレゾン。こちらでは、約20種類の北海道を中心とした日本ワインがグラスで味わえます。注文するときは、名物オーナーの荒井早百合さんに飲みたいワインの種類(スパークリング、赤、白)を伝えます。すると、3~4種類をピックアップし、産地や造り手の情報とともにワインをプレゼンしてくれます。その中から気に入ったワインをオーダーしましょう。

    荒井さんは、「道産ワイン応援団」を名乗り、多いときは週に2、3回、畑を訪れて生産者と交流。その情報を飲み手に伝えてくれています。北海道の生産者のいまを教えてくれる頼りになる存在です。

    手前からお一人様用前菜盛り合わせ 500円、「松原農園2019」グラス 1,000円

    この日のおすすめは、北海道蘭越町の松原農園。ワイン造りをする松原さんは、個人でワイン造りを志す人がまだ少なかった1994年に畑を開拓。ドイツ系品種のミュラートゥルガウだけで食中酒となるワインを追求されているそう。

    「松原さんのワインは直売でしか買えないので、貴重です」と荒井さん。彩り鮮やかなおつまみともぴったりでした。

    ワインカフェ ヴェレゾン

    住所:北海道札幌市中央区南2条東2-8-1 大都ビルB1F
    TEL:011-231-7901
    営業時間:16:00~21:00/日曜・祝日休

    ライター:Nozomi Okamoto(verb)
    Photo by Kei Katagiri(Lingua Franca)

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