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    掲載日:2020.10.08

    行きは大館能代空港、帰りは秋田空港 秋田の絶景温泉・食に癒される1泊2日旅

    世界自然遺産の白神山地がどんっと北方に広がり、そこから南方に少し下ると山あいの秘湯・乳頭温泉郷の宿が軒を連ねる秋田県。雄大な自然風景に癒されたい時節柄、ここには心と身体を解放させてくれる空間が広がっています。今回は県内に大館能代空港と秋田空港という2つの空港がある秋田ならではの1泊2日のモデルルートをご紹介。比内地鶏や稲庭うどんといったご当地グルメとともに、荘厳かつ風情あふれる観光地をめぐります。

    今回の旅程

       
    1日目
    8:55  羽田空港発(ANA787便)で秋田へ
              10:05  秋田県・大館能代空港に到着
              世界自然遺産・白神山地
            「いな穂」で絶品の比内地鶏料理
              山あいの秘湯・乳頭温泉郷へ
            「鶴の湯温泉」に宿泊。夕食は名物・山の芋鍋
    2日目 歴史と四季が薫る「角館武家屋敷通り」
              伝統的な武家屋敷「角館歴史村・青柳家」
            「桜の里」の稲庭うどん
              器とお香のお店「十月」
              15:55 秋田空港発(ANA408便)で羽田へ

    【1日目】大館能代空港到着

    青森県との県境にある白神山地。この場所を目がけて旅に出るなら、秋田の北方にある大館能代空港に降り立つのがおすすめです。10時過ぎに空港に到着してレンタカーを借りたら、さっそく大自然の森林浴を求めて出発!

    • ANAの運航スケジュールについては、下記サイトの時刻表をご覧ください。

    夏の新緑も秋の紅葉も美しい 世界自然遺産・白神山地

    白神山地は世界最大級の原生的なブナ林が分布し、その中に多種多様な動植物が生息・自生している貴重な山岳地帯。1993年には屋久島とともに日本初の世界自然遺産に登録され、その原始的な風景は映画『もののけ姫』のモデルになったとも言われています。

    約130,000haに及ぶ白神山地の中で、世界自然遺産の登録地帯は特に良く原生状態が保たれた中央部の約17,000haのみ。今回訪れる「岳岱自然観察教育林」はその周辺地帯という位置付けですが、散策コースが整備されており、初心者でもスニーカーなど気軽な服装で散策路をトレッキングしながら原生的なブナ林の魅力を体験することができます。大館能代空港からこの場所への道中に現れる「峨瓏の滝」にも目を奪われながら、ゆったりとした時間の中に身を預けてみましょう。

    岳岱自然観察教育林を訪れるなら、ぜひその道中にある峨瓏の滝も
    岳岱自然観察教育林の散策路は1周徒歩1時間ほど
    整備された散策路をどんどん奥の方へ進みます

    岳岱自然観察教育林は、世界自然遺産登録地域に限りなく近い自然環境が広がる稀少な森。樹齢400年の巨木や苔むした巨岩、澄み切ったわき水が流れるスポットなど、トレッキングしているだけで壮大な自然美に触れることができます。10月下旬ごろにはそのブナ林が黄色や橙色に染まり、夏の新緑とはまた違った自然の彩りを見せてくれますよ。

    11月中旬までは入山できますが、それ以降は積雪の影響で通行止めとなるため、訪れる時期には注意しましょう。

    通称「400年ブナ」と呼ばれる巨木は、幹周り485cm、樹高26mで圧巻の存在感
    神々しく葉っぱが色づく10月下旬、黄葉時期のブナ林
    峨瓏の滝

    住所:山本郡藤里町藤琴字大落
    TEL:0185-79-2115(藤里町商工観光課)

    岳岱自然観察教育林

    住所:山本郡藤里町藤琴字藤琴沢国有林内
    TEL:0185-79-2115(藤里町商工観光課)
    営業時間:冬季通行不可
    URL:https://www.town.fujisato.akita.jp/kanko/play_naturesmf.html

    秋田名物・比内地鶏を親子丼と串焼きで 「手打ち蕎麦と比内地鶏 いな穂」

    秋田県を代表するご当地グルメ食材の比内地鶏は、鹿児島県の薩摩鶏や愛知県の名古屋コーチンと並ぶ“日本三大地鶏”のひとつ。その特徴は、とにかく肉の味が濃厚で、脂も旨味たっぷりなこと。取材前からそんな情報を仕入れていたのですが、「他の鶏肉とそんなに味が違うの?」と少し懐疑的でした。

    本当においしい比内地鶏を求めて、特産である北秋田の地で鮮度の高いまま提供しているお店へ。大館能代空港から車で10分ほどの距離にある「手打ち蕎麦と比内地鶏 いな穂」を訪れました。

    そば・親子丼・小鉢・サラダ・スープが付いたランチセット レギュラー 1,680円(税込)

    いな穂は、そばの名店としても地元の方を中心に愛されているお店。そちらもぜひいただきたいということで、比内地鶏を使った親子丼とそばをどちらもいただけるランチセットを注文しました。

    外一そば(そば粉とつなぎが10:1の割合で配合)で提供されるざるそばは、口に入れた瞬間そばの味と香りがダイレクトに脳へと伝う力強さ。少し硬めのそばが細切りで整えられていて、喉越しよくコシもあります。温かいそばには二八そばを使用するなど、提供スタイルに合わせたそばを使っていると、店主の川嶋直行さんは言います。

    絶妙なとろとろ具合の卵が鶏肉と絡み合います

    いよいよ比内地鶏を使った親子丼!ひと口食べた途端、「これは本当においしい…」と唸ってしまいました。プリッとした鶏の弾力ととろとろした卵の混じり合い。炭火で少し焼かれた比内地鶏からは豊かな風味も漂います。

    「素材の味が特別なので、なるべくそれを邪魔しないようにしています。だからとりわけ調理工程にこだわりはないんです。使っている比内地鶏が本当にいいものなので」

    川嶋さんは「こだわりはそんなにない」と謙遜して語ってくれましたが、こうして比内地鶏の味が引き立つのは、ダシの効力も大きいはず。味は濃すぎず、かと言って主張が弱いわけでもない。素材の格別さにダシの絶妙な黄金比が加わり、絶品の親子丼が誕生しているのだと思います。

    左から、つくね串 480円(税込)、レバー串 350円(税込)、もも串 480円(税込)

    “ちょうちん”や“そで”などの珍しい部位まで豊富に揃えられている炭火焼メニューも数品いただきました。特にレバー串を食べていて驚いたのは、臭みが全くなく素材の旨味がストレートに伝わってくること。ふわふわでとろけるような食感も相まって、パクパクと平らげてしまいます。炭火焼のメニューは基本的に夜営業のみの提供ですが、比内地鶏そのものの味を最大限に堪能するには最適です。

    観光客より地元客が多く、夫婦2人でこぢんまりと営業しているお店。「コロナ禍が落ち着いたおりに、ぜひ訪れてほしいと思います」と川嶋さんが伝えてくれました。秋田を訪れた際には、比内地鶏の実力の高さを堪能してみてください。

    天ぷらなどに使う野菜は、自宅で採れたものを使用しているのだそう。地産地消へのこだわりが見えます
    手打ち蕎麦と比内地鶏 いな穂

    住所:北秋田市材木町6-41
    TEL:0186-62-1305
    営業時間:11:30~14:00(13:30 L.O. 売り切れ次第終了)、
    17:30~22:00(21:00 L.O.)/月曜、火曜昼(夜は営業)

    ドライブ中の楽しみのひとつ 道路脇に突如現れる、秋田の名物「ババヘラアイス」

    黄色とピンクの2色アイスがババヘラアイスのベーシックスタイル。写真はパイナップル&りんご味

    秋田ではドライブしていると突如、有料道路のサービスエリアや国道沿いの道すがらにパラソルの下でアイスを売るおばあさんが現れることがあります。このアイスは「ババヘラアイス」と呼ばれ、れっきとした秋田名物。秋田ではおばあさんのことを親しみを込めて「ババ」と呼び、彼女たちが専用のヘラでお花のようにきれいにアイスを盛り付けて販売しています。シャーベットのような食感でおいしいので、ドライブ中に見かけたらぜひ立ち寄ってみてください。

    「鶴の湯温泉」に宿泊 4つの源泉と名物・山の芋鍋を堪能

    トレッキングで少し消耗した身体は、温泉にゆったり浸かって癒したい。秋田県には温泉ファンが一度は訪れたいと憧れる秘湯・名湯が多く、今回訪れる乳頭温泉郷もそのひとつです。乳頭山麓に点在する7湯を総称してそう呼ばれる乳頭温泉郷は、7湯それぞれが独自の源泉を持ち、泉質も多種多様。今夜は乳頭温泉郷を代表する名物宿「鶴の湯温泉」に宿泊します。

    鶴の湯温泉の入り口から。山の中にあるため車でのアクセスが便利ですが、JR田沢湖駅からの送迎バスもあります
    日が暮れてくると茅葺き屋根の宿に明かりが灯りはじめます

    乳頭温泉郷の最古の宿である鶴の湯温泉は、敷地内に4つの源泉が沸き、湯船によって成分の異なる湯を楽しめる秘湯温泉。茅葺の客室や建物内の温かな灯りなど、どこを切り取っても絵になる美しい空間が広がっています。まずは「白湯」「黒湯」「中の湯」「滝の湯」の4つの源泉を、開放的な露天風呂やひなびた趣のある内風呂で満喫します。

    乳頭温泉郷を象徴する混浴露天風呂。白湯の源泉が湯底から沸いている

    “美人の湯”と呼ばれ、最も湯量が豊富な白湯。湯冷めしにくい湯とされ、“子宝の湯”とも言われる黒湯。“眼っこの湯”と呼ばれ、泉質に眼の疲れを癒す効果がある中の湯。血行をよくしてくれる打たせ湯の滝の湯。

    鶴の湯温泉内だけでも幅広い種類の湯めぐりを楽しむことができるので、バリエーション豊かに癒されてみてください。

    山の芋鍋もついた豪華な夕食。山菜などの地元で採れた食材が揃います

    そしていよいよ、旅の1日目を締めくくる夕食の時間。鶴の湯温泉の名物である山の芋鍋は、山の芋をすりおろして団子状にし、シメジ、エノキ、ネギ、セリなどの季節の食材や豚バラ肉と一緒に煮た味噌仕立ての鍋。その他に岩魚の塩焼きや秋田こまちのこまち団子、そばまで並ぶ盛りだくさんのラインナップ。秋田県の名産であるいぶり漬けもよいアクセントになっています。

    山の芋の団子はきりたんぽのようにモチモチとしている食感が特徴。
    煮崩れがせず、独特のダシが出る山の芋は田沢湖地区を中心に愛されている
    乳頭温泉郷 鶴の湯温泉

    住所:仙北市田沢湖先達沢国有林50
    TEL:0187-46-2139
    営業時間:10:00~15:00(立寄り湯)/日帰り入浴は月曜露天風呂不可
    URL:http://www.tsurunoyu.com/

    秘湯・乳頭温泉郷での楽しみのひとつ、癒しの湯めぐり

    ここへ来たらぜひ訪れてほしいのが、乳頭温泉郷内をめぐる「湯めぐり号」に乗って7湯めぐり。夕方までの1日10便の運行(季節により変動あり)のため、よりたくさんの温泉をめぐりたい方は乳頭温泉郷を目がけて早い時間に訪れましょう。

    運行ダイヤなど詳しくはこちら→http://www.nyuto-onsenkyo.com

    乳頭温泉郷の宿泊者だけが購入できる「乳頭温泉郷湯めぐり帖」1冊1,800円。
    7軒の宿で1回ずつ入浴することができ、購入日から1年間有効。訪れるとスタンプを押してくれる
    湯めぐり帖を購入すれば温泉郷内のどの宿からでも乗車できる「湯めぐり号」

    金の湯と銀の湯という2つの源泉を有する「妙乃湯」は、乳頭温泉郷内でも随一のおしゃれさが特徴で、女性にも人気の宿。露天風呂では、そばを流れる先達川を眺めながらゆったりとした時間の流れを感じることができます。他にも、湯量豊富な源泉が注ぎ自然の趣に富んだ「黒湯温泉」や、小・中学校の木造校舎を再利用した雰囲気あふれる「大釜温泉」など、それぞれに風流な露天風呂や風光明媚な景色が出迎えてくれます。

    乳頭温泉郷の中でひときわ洗練された様相の「妙乃湯」
    源泉沸き立つ風景が“秘湯感”をより一層きわ立たせる「黒湯温泉」
    建物内部もノスタルジックな雰囲気が漂う「大釜温泉」
    乳頭温泉郷 妙乃湯

    住所:仙北市田沢湖生保内字駒ヶ岳2-1
    TEL:0187-46-2740
    営業時間:10:00~15:00(立寄り湯)
    URL:http://www.taenoyu.com/

    乳頭温泉郷 黒湯温泉

    住所:仙北市田沢湖生保内黒湯沢2-1
    TEL:0187-46-2214
    営業時間:4月中旬~11月上旬、9:00~16:00(立寄り湯)
    URL:http://www.kuroyu.com/

    乳頭温泉郷 大釜温泉

    住所:仙北市田沢湖田沢字先達国有林
    TEL:0187-46-2438
    営業時間:9:00~16:30(立寄り湯)
    URL:http://ookama-onsen.jp/

    先ほどご紹介した鶴の湯温泉の4つの湯以外にも、宿泊者専用の内風呂や貸切風呂などいくつかの温泉が24時間入浴可の状態で整備されているので、何度でも温泉に入り直したり、都会の喧騒を離れた土地で夜空を眺めたりして、異世界の空気に浸ってみましょう。ぽかぽかの身体のままゆっくり休んで、2日目に備えます。

    ライター:Kohei Hara(minimal)
    Photo by Seiji Ishigaki

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