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掲載日:2017.06.12

昭和初期の天井広告が残る神山の文化遺産・劇場寄井座

かつての娯楽の殿堂がアーティストの活動拠点として復活

ANAプレミアムメンバー向けライフスタイルマガジン「ana-logue(エーエヌエー・ローグ)」春号では、「徳島 ライフとワークに出会う旅」という特集を掲載しております。その中から、Life & Mile読者の方にサイドストーリーを紹介しています。

サテライトオフィスが多く集まる徳島県神山町に、昭和初期の大衆文化の面影を今に伝える劇場がある。その名は「劇場寄井座」。かつて養蚕(ようさん)で栄えた神山の娯楽の殿堂として、旅芝居や浄瑠璃、映画が上演されていたそうだ。地元の医師、佐々木眞人氏が所有するこの建物は木造平屋建で、床面積は約280m2と広く、廻り舞台という回転式の舞台装置も備えている本格派。だが1960年代以降はテレビの普及にともない客足が減り、廃業とともに建物の扉は閉ざされた。

この劇場に再びスポットが当たったのは、21世紀に入ってから7年後の事。「日本の田舎を素敵に変える!」を合い言葉に、神山でアーティストの制作支援や地域経済の活性化、文化の促進といった活動を行うNPO法人グリーンバレーが、「劇場寄井座」の復活に乗り出した。こうしてかつての娯楽の殿堂は、「神山アーティスト・イン・レジデンス(KAIR)」の一拠点として復活。現在も、KAIRの滞在アーティストのアトリエや成果発表の場として利用されている。

見所は当時の広告が一面に貼られた天井だ。天井は木枠で格子状に区切られており、それぞれが広告スペースになっている。広告を出しているスポンサーは、製糸業者や乗り合い自動車会社といった企業のほかに、酒屋、桶屋、荒物屋などの個人商店のものなど、多種多様な看板147枠が現存している。

作品展覧会が行われている時期以外は基本的に開放されていないが2日前までに連絡すれば「劇場寄井座」の見学も可能とのこと。徳島市内から神山町まで車で45分程度と近く、美味しいピザが食べられる「Yusan Pizza」や美しい杉の食器を販売している「SHIZQ GalleryShop」など、神山巡りの立ち寄りスポットの一つに「劇場寄井座」を加えてみるのもいいだろう。

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