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    出典 : 210603769/shutterstock

    掲載日:2020.12.25

    【ドッグトレーナー監修】犬の生理はいつからはじまる?生理周期から、元気がないときのケアまで

    メスの犬を飼い始めるときには「犬の生理」に対する知識や心構えが必要となります。愛犬に初めて生理が来たときには、正しい方法で対処してあげたいですよね。犬の生理は「ヒート」と呼ばれる「発情期」の一環で、人間の生理とは内容が異なります。この記事では、出血のサイクルや期間、ケアの方法などを解説します。

    今回は、犬の生理の仕組みと飼い主さんが気をつけるべきポイント、そして生理時期に愛犬の元気がないときのケアについても解説します。

    「犬の生理」と「ヒトの生理」は別もの!メカニズムを知ろう

    「犬の生理」と「ヒトの生理」は別もの!メカニズムを知ろう
    726710071/ Shutterstock.com

    人間の生理出血は、排卵後しばらくしてから起こるものです。

    まず受精卵が子宮内に降りて妊娠を維持できるよう、子宮壁を整える準備を開始します。

    準備しても妊娠に至らなかった場合、その壁がはがれ落ちて経血のもととなります。

     

    犬の生理は、このメカニズムとは根本的にことなります。

    犬の生理は「ヒート」と呼ばれ、「発情」を意味します。

    犬の場合の出血は「子宮内膜の充血によるもの」。この出血は「受胎準備が整った」というサインなのです。

     

    その発情には周期があり、《発情前期→発情期→発情休止期→無発情期→発情前期》とサイクルを繰り返します。

    • 発情前期:発情に向けて、子宮や卵巣が準備を開始。
    • 発情期:オス犬と交配し、受精することが可能。
    • 発情休止期:妊娠・分娩・授乳の時期で、オス犬を受け入れない。
    • 無発情期:4~8ヶ月、卵巣が休止している期間。この時期の長さによってその犬の発情周期の長さが異なってくる

    犬の生理は、発情前期と発情期に起こります。

    排卵前の段階には、陰部から粘着性のある濃い色の出血が起こりますが、発情期中頃から徐々に色も薄くなり量も減っていく傾向にあります。

    犬の生理は生後6~10ヶ月頃からスタート。そのサイクル・期間は?

    犬の生理は生後6~10ヶ月頃からスタート。そのサイクル・期間は?
    286185236/ Shutterstock.com

    犬も人間と同じように、妊娠・出産するための身体の準備がスタートしていきます。

    犬の生理が始まるのは、性成熟後です。

    ここからは、犬の生理の期間やサイクルについてみていきましょう。

    生理が始まる時期は?

    犬の生理は、通常生後6〜10ヶ月頃に始まると言われています。

    個体差がありますので、生後1年経過してから始まる犬もいます。

    その後は小型犬で5〜7ヶ月、大型犬の8〜12か月の間隔で、年に1〜2回生理があります。

    高齢になるにつれ生理の間隔が開き出血量も減っていきますが、人間のような閉経はありません。

    生理のサイクルは?

    先に《発情前期→発情期→発情休止期→無発情期→発情前期》といったサイクルについて述べましたが、犬の生理とこのサイクルとの関係について詳細にご紹介します。

    ①発情前期:期間は約3~27日(平均8日)。血中のエストロゲン(女性ホルモン)が上昇し、陰部の膨らみや出血が始まります。
    この時期のメス犬は落ち着きなく頻尿になります。
    フェロモンを含んだ尿でマーキングをしてオス犬を引きつけますが、まだこの時期は交尾を許しません。

    ②発情期:期間は5~20日(平均10日)。出血が少なくなり、この期間に入ると2〜3日で排卵が起こります。
    排卵前後5日間は、妊娠が可能な期間です。

    この期間は出血が止まったように見えたり、量が少ないことで生理が終わったように見えますが、前述したように人とは異なり犬は出血が終わってから受精が可能となるため、十分に気を付けないと愛犬が望まない妊娠をしてしまう時期なので、オス犬との接触には十分注意する必要があるでしょう。

    ③発情休止期:期間は約2ヶ月。出血が完全に終わり、オスを受け入れることがありません。

    これに続いて約4~8ヵ月の無発情期を迎えます。

    このサイクルを繰り返して、再び生理が始まるのです。

    生理のトータル期間は?

    出血している期間は約8日前後、長いときには2〜3週間となります。

    量が減ってきて色も薄くなりますが、完全に生理が終わったという意味ではありません。

    また、出血の量が少なかったり、犬が舐めてしまうこともあります。

    確認するには、愛犬の陰部のふくらみをチェック。

    また、1ヶ月を超えて出血がある場合は病気の可能性もあるので、動物病院に相談しましょう。

    犬にも生理痛はあるの?

    人間の生理痛の原因のひとつとしては、子宮の内壁や血液の塊がはがれることで痛みが起こることが挙げられます。

    犬の場合は、生理そのものが「子宮内膜の充血によるもの」であるため、痛みはないとされていました。

    しかし、体の変化により生理痛は存在し、時には寝込むこともあるようです。

    また発情中でホルモンバランスが崩れ、精神的に不安定な状態になっていることも、生理痛やPMSとして考えられることもあるようです。

    【愛犬の生理中】お散歩はお休みすべき?おむつ(ナプキン)は?

    愛犬の生理中ーお散歩はお休みすべき?おむつ(ナプキン)は?
    733192417/ Shutterstock.com

    サニタリーは、必要を感じたら使用します。

    生理中で元気がないときには無理に連れ出す必要はありませんが、運動不足となり犬がストレスを感じないためにも、お散歩はしてもよいでしょう。

    ただし、オス犬との接触には注意を払う必要があります。

    メス犬の生理に反応して発情する可能性があり、興奮したオス犬に付きまとわれるおそれもあります。

    犬専用のサニタリーパンツを履かせることで、オス犬を散歩している飼い主さんに生理中だと知らせることができるでしょう。

    生理期間中は、ほかの犬と遭遇しない時間帯を選ぶように心がけることもポイントです。

    朝と夕方の時間帯にお散歩させる方が多いなら、昼間の時間帯を選べば安心です。

    または家の周りを歩く、自宅の庭で運動させる程度にするなどといった工夫をするのもよいでしょう。

    ドッグランでは、生理中の犬の入場を禁止しているところがあるので注意が必要です。

    【愛犬の生理中】食欲がない、元気がない!飼い主さんにできること

    愛犬の生理中ー食欲がない、元気がない!飼い主さんにできること
    385905970/ Shutterstock.com

    生理のせいで元気がないときは、マッサージを試してみましょう。

    まず、愛犬を寝かせてリラックスさせます。

    マッサージする箇所は、ヒジの関節より上〜足の付け根、首と背骨の部分。

    ゆっくり優しく、ソフトに揉んであげましょう。話しかけながら、いつもよりスキンシップを多くすることも大切です。

    生理期間中に食欲がないなら、無理やり食べさせる必要はありません。

    心配な場合は、いつものドッグフードに愛犬の好きな嗜好品を加えるのもひとつの方法です。

    いつものドライフードを水でやわらかくしたり、ドライフードからウエットフードに変えるなど食べやすくしてあげましょう。

    ただし、嗜好品のみを与えると癖になってしまうので注意。また、まったくご飯を食べない日が続いた場合は病気の可能性もあるので、動物病院に相談しましょう。

    生理期間が長い気がする……こんなときには動物病院へ!

    生理期間が長い気がする……こんなときには動物病院へ!
    1405393652/ Shutterstock.com

    1ヶ月を超えても犬の出血が続く場合は、子宮の病気である可能性があるので要注意です。

    出血自体が少なく、犬が陰部を舐めてしまって、生理期間の長さに気づかないこともあります。

    愛犬の行動をしっかりとチェックすることを心がけましょう。

    そのほか、犬が陰部を気にする回数が多い、外陰部が腫れる、繰り返し吐く、激しい震え、大量に水を飲むなどの症状が見られたらほかの病気の可能性もあるので、早めに病院へ連れて行きましょう。

    まとめ

    まとめ
    628040357/ Shutterstock.com

    飼い主さんにとって愛犬の生理は、戸惑うことも多いでしょう。

    はじめての生理でなくても、状況によって犬の体調が変化することもあるため、毎回注意して観察したいものです。

    犬の生理は、体格や種類などによって周期もことなります。

    犬の生理について、正しい知識を入れて準備することが大切です。

    また、愛犬の「生理期間が長すぎる」「食欲が全くない」「水を大量に飲む」場合は早めに動物病院へ連れていきましょう。

    子宮や、それ以外の箇所の病気である可能性もあります。

    生理中にお散歩する場合は、ほかの犬や飼い主さんへの気配りと、公共の場所でのマナーを守ることも大切になります。

    愛犬を気遣いながら、気持ちよく過ごせるよう心がけましょう。

    ライター:PECO
    監修者:鹿野 正顕(学術博士)

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