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掲載日:2020.09.25

【鹿野先生のおでかけレッスン ワン・2・3!】Vol.5 マスターすれば外出先でも安心「GO IN」

愛犬とのおでかけを安心して楽しむためのトレーニングを学ぶシリーズ4回目は、愛犬がカフェやレストランでお行儀よく過ごせるようになる合図「GO IN(ゴーイン)」のトレーニング法を、ドッグトレーナーの鹿野正顕先生に教えていただきます。

なぜ、カフェでお行儀よくできないの?

なぜ、カフェでお行儀よくできないの?

―せっかくドッグカフェに行っても愛犬が吠えたり、テーブルの上の食べ物に手を出そうとしてしまって、落ちついて過ごせません。家ではおとなしくしていられるのに、なぜなのでしょうか?

鹿野正顕(かのまさあき)先生(以下、鹿野):いろいろな理由がありますが、最大の理由はやはり慣れない場所や知らない犬・人を見て興奮していることです。
かといって、興奮を抑えようとして叱ったり押さえつけたりしようとすると、ますます興奮してしまいます。

つまり、カフェやレストランで愛犬が興奮してしまってからおとなしくさせようとするのではなく、常日頃から、カフェやレストランでも「いつもどおり」でいられるための練習をしておく必要があるのです。

それが、今回ご紹介する「GO IN(ゴーイン)」のトレーニングです。

GO INとは?

「GO IN」という声で、飼い主さんの足の下に入り、伏せをしたままの状態を保つ

―あまり聞き慣れないですが、GO INとはどんなトレーニングなのでしょうか?

鹿野:GO IN とは、簡単にいうと、愛犬が椅子に座っている飼い主さんの足もとで伏せたままおとなしくしていられるようにする合図です。

これができるようになると、愛犬がカフェやレストランでも周囲の誘惑に負けず、「伏せ」の体制を保ち、飼い主さんからOKの合図が出るまでおとなしく待っていられるようになります。

「足の下の空間に入ると、いいことがある!」と覚えさせよう

―愛犬にとっては、「足の下に入る」「伏せをする」「じっとしておく」など、複数の指示を守るのは難しいのではないかと思いますが、具体的にはどんな方法で教えればいいのでしょうか?

鹿野:まさに、その「足の下に入る」「伏せをする」「じっとしておく」の3つができるように、段階を追って教えていきます。
教える際には、愛犬の大好きなおやつをトリーツ(ご褒美)として使うと効果的です。
まずは自宅で以下の3つのステップを繰り返し、できるようになったらカフェなどでも実践してみましょう。

<STEP1> 足の下に誘導する

足の下に誘導する

まず、愛犬が足の下に入りやすいように、飼い主さんは椅子に浅く座って、足の下になるべく広い空間を作りましょう。
足の下には、実際にカフェなどで使うマットなどを敷いておくとよいでしょう。

次にトリーツを使って、「GO IN(ゴーイン)」と呼びかけながら、愛犬を足の下の空間に誘導します。

愛犬を足の下の空間に誘導します

<STEP2> 伏せをさせる

伏せをさせる

足の下の空間に愛犬が入ったら、自然に「伏せ」の体制になるよう、トリーツを持った手を床に近づけながら誘導しましょう。

上手に「伏せ」ができたら、褒めながらトリーツを与え、「足の下に入って伏せができたら、褒めてもらえること」を愛犬に覚えさせます。

<STEP3> 「伏せ」の体制のままじっとさせる

「伏せ」の体制のままじっとさせる

「伏せ」ができたら、そのままの状態をキープするよう「待て」の合図を出します。
伏せた状態がキープできたら褒めてトリーツを与えましょう。

最初は短い時間から始め、徐々に伏せている時間を長くすれば、足の下で一定の時間、じっとしていることができるようになるはずです。

コングを与えて、GO INを愛犬にとって「楽しいこと」に

じっとしているのに愛犬が飽きてしまわないように、コング(内部にフードやおやつを入れて遊ぶ知育玩具)を使うのも効果的です。

あくまでも「GO IN=楽しいこと」と認識させること

なお、トレーニング中は合図に反応できなくても、愛犬を強く叱ったり怖い顔をしないこと。
あくまでも「GO IN=楽しいこと」と認識させることが大切です。

自宅でのトレーニングに慣れてきたら、カフェや公園のベンチなどお出かけ先でもトレーニングし、「GO INができると褒めてもらえる・ご褒美がもらえる」と覚えさせていきます。

また、たとえGO INができるようになっても、カフェなどにいるときは必ず常にリードを付け、飼い主さんが手に持つかリードフックなどに固定しておくこと。
GO INをしているときも、何かに驚いたり気を取られたりして愛犬が飛び出してしまう恐れがあるからです。

子犬のころからいろいろな経験をさせておこう

子犬のころからいろいろな経験をさせておこう

愛犬がカフェやレストランなどおでかけ先で落ち着いて過ごせるようになるには、ある程度の「場慣れ」も必要です。

家の外には様々な人や犬がいることを理解させ、知らない環境に身を置くことに慣れさせるために、子犬の頃からいろいろな場所に連れて行ったり、家族以外の人や犬と接する機会を設けて、愛犬の「社会化」を促しておくようにしましょう。

次回は、飼い主さんと離れることを怖がる「分離不安」を解消するためのトレーニング法を紹介します。

ライター:相山 華子 Hanako Aiyama
監修者:鹿野 正顕(学術博士)

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