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掲載日:2020.11.25

<グルーマー直伝>愛犬のシャンプーやドライのコツをご紹介【おうちセルフグルーミング】Vol.6

愛犬の健康管理の一環として習慣にしたい「グルーミング」の基本を、グルーマーの竹島将之さんに教えていただくシリーズ。第6回のテーマはシャンプー。上手く洗えなかったり乾かすのに時間がかかったりと、シャンプーに苦手意識をもつ飼い主さんも多いはず。今回は、手際よく自宅で愛犬のシャンプーをするコツをご紹介します。

シャンプーデビューはサロンがおすすめ

シャンプーデビューはサロンがおすすめ
グルーマーの竹島将之さん。東京・渋谷でグルーミングサロン「Dog-Salon Groom」を経営

自宅でのシャンプーを成功させるためのコツは、一見矛盾するかもしれませんが、まずはサロンでのシャンプーに慣れさせることです。

というのも、愛犬がシャンプーを嫌いになってしまう原因は、慣れていない飼い主さんが、無意識に愛犬が不安に思ってしまうような方法でシャンプーをしてしまうことによって、愛犬に「シャンプー=嫌な経験」という記憶が残ってしまうからなのです。

シャンプーデビューはサロンで経験させたい

その点、私たちグルーマーはプロとして訓練を受けていますので、愛犬に不快な思いをさせないように配慮しつつ、しっかり汚れを落とす技術を持っています。

幼犬のころからサロンでのシャンプーに慣れさせておけば、シャンプーを嫌いになるおそれが少ないので、自宅でも抵抗せずにシャンプーをさせてくれるようになります。

自宅でシャンプーができるようにしておけば、散歩や食事などで思いがけず体が汚れてしまったときにサッと洗ってあげることができますし、災害や感染症の流行などでいつものサロンに行けない状況でも愛犬の身体を清潔に保つことができて、とても便利です。

自宅で上手にシャンプーができるようになるために、ぜひシャンプーデビューはサロンで経験させてあげてください。

さて、ここからが本題です。
自宅で愛犬に負担を与えずにシャンプーをするコツを、順序を追ってご紹介します。

<STEP1> シャンプー前の準備

シャンプーはできるだけ天然成分のものを選んで

事前の準備として、まずは洗い場が安全かどうかの確認を。

浴室の床でシャンプーをする人が多いと思いますが、ある程度の高さがあるほうが洗いやすいので、浴槽に蓋をしてその上に愛犬を乗せて洗うのもおすすめです。

いずれの場合も愛犬が滑って関節を痛めたりケガをしたりすることがないよう、滑り止めのマットやスノコを敷いて、その上で洗うようにしてください。

次に、お湯の温度を確認しましょう。
熱すぎるのはもちろん、冷たすぎるのもNG。愛犬に負担をかけずに洗えるぬるま湯(38度前後)で洗うのがオススメです。

シャンプーは人間用のものではなく犬専用のもの、できれば香料や界面活性剤を使っていないものを使ってください。
値段は少々張りますが、愛犬の被毛や皮膚の健康維持のために上質なものを使うと良いでしょう。

シャンプーは泡立てやすくするため、予め別容器に入れて水と混ぜておくと便利です。

<STEP2> ブラッシングする

事前にブラッシングをして被毛の毛玉を解消しておくようにする

事前にブラッシングをして被毛の毛玉を解消しておくようにしましょう。

毛玉が絡まったまま水で濡らしてしまうと、絡まりが固くなって、ほどけづらくなってしまいます。
毛玉をほぐし、ゴミやホコリを落としてからシャンプーするようにしてください。

<STEP3> 被毛をしっかり濡らす

シャンプー液がしっかり馴染むように、毛と皮膚をしっかり濡らすことが大切

ブラッシングが済んだら、いよいよシャワーへ。

被毛と皮膚の汚れをしっかり落とすためには、シャンプー液がしっかり馴染むように、毛と皮膚をしっかり濡らすことが大切です。

特に、表面のオーバーコートの下にアンダーコートがあるダブルコートの犬種は、オーバーコートが水分を弾いてしまいやすいため、表面をシャワーしただけではアンダーコートや皮膚が濡れにくいので、手で毛をかき分け、しっかり濡らしてあげるようにしましょう。

ここで汚れの9割は落としてしまうつもりで、しっかり水洗いしてあげてください。

先ほども書きましたが、水温は38度くらいのぬるま湯がベスト。
熱いお湯はやけどのおそれがあり、冷たい水は毛がきしむ原因になるので、ともに避けてください。

シャワーヘッドはできるだけ愛犬の体に密着させて使う

シャワーヘッドはできるだけ愛犬の体に密着させて使うと、水が飛び散りにくいので効率よく被毛を濡らすことができるだけでなく、水圧によるマッサージ効果も期待できます。

お腹の毛を洗うときは、愛犬を後ろ足で立たせるように持ち上げる

お腹の毛を洗うときは、愛犬を後ろ足で立たせるように持ち上げると、効率よく洗うことができます。

<STEP4> シャンプー液で洗う

ポイントはシャンプーをしっかり泡立ててること

しっかり水洗いが済んだら、予め水と混ぜておいたシャンプー液をつけて洗っていきます。

ポイントはシャンプーをしっかり泡立てて、その泡で包み込むようにして洗うこと。
爪を立てると愛犬の皮膚を痛めてしまうので、指の腹でマッサージするように洗ってください。

顔は目や口の周りなどは、汚れやすい部分

背中やお腹など、顔は目や口の周りなどは、汚れやすい部分なので特にしっかり洗います。
目や口に泡が入らないように注意してください。

<STEP5> しっかりすすぐ

すすぎこそが、シャンプーで最も重要なポイント

全身をくまなく洗ったら、泡をすすぎます。
実は、このすすぎこそが、シャンプーで最も重要なポイント。

泡が残る=汚れが残ることになり、かゆみや炎症など皮膚トラブルの原因になってしまうので、絶対にすすぎ残しがないよう、徹底的に泡を洗い流してください。

泡が入り込みやすい指と指の間はしっかり洗う

特に泡が入り込みやすい指と指の間はしっかり洗い流しましょう。

シャンプー後、毛にツヤを出すためにリンスをしても良いですが、慣れないうちはシャンプーだけで十分です。

<STEP6> タオルドライする

まずはタオルで水分を拭き取る

すすぎが終わったら、いきなりドライヤーで乾かすのではなく、まずはタオルで水分を拭き取ります。
冷えてしまいやすいお腹の部分から始めて、全身をタオルで包み込むようにして拭き取ってください。

ドライヤーの時間を短縮するためにも、タオルドライはしっかりと行うのがポイントです。

<STEP7> ドライヤーで乾かす

固定できるドライヤーを使うと便利
固定できるドライヤーを使うと便利。数千円で購入できる

タオルドライで8割くらい乾かしたら、ドライヤーで乾かします。

スリッカーブラシで抜け毛をすき取りながら乾かすと良いのですが、ドライヤーとブラシを同時に持つと愛犬の体を固定できなくなってしまうので、できれば、手に持たなくても固定して使えるタイプのドライヤーを用意するか、もしくはエプロンの胸当てにドライヤーを挟むと、両手が使えるので便利です。

エプロンの胸当てでドライヤーを固定し、風を当てながらブラッシング
毛の内側に指を入れて、しっかり乾いていることを確認

毛の内側に指を入れて、しっかり乾いていることが確認できたら、シャンプーは終了。
愛犬に「偉かったね」と声をかけ、しっかり褒めてあげてください。

今回は全身を洗いましたが、定期的にサロンでシャンプーをしている場合は、家庭では足だけ、口の周りだけなど汚れた箇所だけを洗うのでも十分です。

飼い主さん自身が気負いすぎず、リラックスして臨むと愛犬もリラックスしてシャンプーができるようになるはず。

「義務」ではなく、愛犬とのコミュニケーションの一環としてシャンプータイムを楽しんでください!

ライター:竹島 将之 Masayuki Takeshima

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