
マイル生活、始めました

『Travel & Life』編集部のYは、都内で一人暮らしをする30代の男性です。仕事で高い目標に向かう時には、熱いコーヒーをすすりながら、休暇で訪れた沖縄の風の匂いを思い出しては、自分自身を励ましているのです。趣味は、一眼レフで何気ない街の風景を写すこと。できる男でありつつ、そうは見せない自己評価の低さがかえって魅力、と社内でささやかれてていることを、本人は知る由もないでしょう。
そんなYがANAカードを申し込んだのは、「暮らしの中でも、意外とマイルが貯まるらしい」という上司のひとことがきっかけでした。マイルとは、飛行機の搭乗で貯まるもの。そう思い込んでいたYは、ならば試しに、という軽い気持ちで申込書を書いたのでした。
2020年4月、かくしてYのANAカード生活、すなわちマイル生活が始まりました。とはいえ、Yが実行したことといえば、公共料金の支払いをANAカードに切り替え、ネットショップの登録カードをすべてANAカードに切り替え、スマホ決済機能の登録カードをANAカードに切り替え、つまりカード決済のすべてをANAカードに切り替えただけ。テレワークが強く推奨された期間だったことも手伝って、生活がドラマティックに変わるような変化はまるでなかった、というのが本当のところなのです。
生活に必要なモノとコトがマイルに変わる

寝覚めにコーヒーを淹れ、デスクにパソコンを広げて仕事を進め、休憩時間にはネットで海外ドラマを眺め、デリバリーの中華料理で夕食をとり、なくなりかけたこだわりのシャンプーをドラッグストアで購入し、散歩がてらに出かけた近所のコンビニでドリンク類を買い込んで…。変わらない日常を営みながら、その中で予想以上にマイルが積算されていたことに驚いたのは6月頃のことでした。1カ月につき約2,000マイルが貯まっていたのです。
1年間で貯まったのは、実に2万3,000マイル。その間、1度も旅行する機会はなかったので、飛行機の搭乗による積算はゼロなのです。今後さらに強化されるテレワークを見据えた、引越しのための費用も含まれているとはいえ、それまでポイントカードというものを一切持たず、ポイントを貯める習慣がなかったYでさえそうなのですから、『グルメマイル』が提携する飲食店や、『ANAトラベラーズ ホテル』が提携するホテルの利用、医療保険『ANA明日へのつばさ』への加入、ボーナスマイルがプレゼントされるキャンペーンへの参加など、お得にマイルが貯まるしくみをこまめに活用した場合には、さらに大きな数字になっていたに違いありません。
いつもの暮らしが旅の夢に変わる

暮らしに必要なものをANAカードで購入しているだけで、ハワイ往復の特典航空券に換えられるほどのマイルを貯めたY。ANAサイトにログインしてマイル数を確かめては、夢を膨らませているこの頃です。目下の目標は、大好きな沖縄へ旅すること。石垣島に広がるという満天の星空を、写真におさめたいと微笑みます。さて、その次はどんな夢を、マイルで描くのでしょうか。