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    掲載日:2021.05.17

    【獣医師監修】犬も花粉症になる?犬の花粉アレルギーの症状と対策を解説

    犬は花粉症になるのでしょうか?くしゃみや鼻水や目やになどの症状や、犬特有の症状が出るかなど、犬と花粉症について解説します。花粉は春だけでなく夏や秋にも飛散します。正しい知識を活かし、飼い主さんも愛犬も快適に花粉の季節を乗り切りましょう。

    犬にも花粉症はある?

    犬にも花粉でアレルギー反応を起こすケースがある? Pixta_45603166
    犬にも花粉でアレルギー反応を起こすケースがある? Pixta_45603166

    犬には、人間と同じ症状が出る花粉症はありません。花粉が原因で、くしゃみや鼻水や咳などの呼吸器症状や、目の痒みが犬に現れることはほとんどなく、当然のことながら犬にマスクや目薬は不要です。

    ただし、花粉は犬にとってもアレルギー症状を起こす物質のひとつ。花粉にアレルギー反応を起こす犬では、皮膚に症状が出るケースが少なくありません。
    その状態を、獣医師によっては“犬の花粉症”と呼ぶ例もあるでしょう。

    犬がアレルギー反応を起こす花粉には、春のスギ、ヒノキ、シラカバ、夏のイネ科植物、秋のブタクサ、ヨモギなどがあります。

    犬が花粉に反応した時の症状とは?

    場合によっては花粉が原因で掻くときも Pixta_72774630
    場合によっては花粉が原因で掻くときも Pixta_72774630

    犬が花粉にアレルギー反応を示した場合、鼻や目の痒みの症状はなく、皮膚に症状が出ることがわかっています。

    愛犬の皮膚の不調が、春だけ、夏だけ、秋だけなど特定の時期に現れるならば、花粉にアレルギー反応を示している可能性があります。
    獣医師も、季節性のアトピー性皮膚炎が見られるケースでは、アレルゲンのひとつとして花粉を疑うでしょう。
    犬アトピー性皮膚炎は遺伝的な体質も関係すると考えられていて、柴犬、フレンチ・ブルドッグ、ジャック・ラッセル・テリア、ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア、ラブラドール・レトリーバーなどが好発犬種として知られています。

    アトピー性皮膚炎を初めて発症する年齢の多くは、3歳未満です。
    初期には口や目の周りや足先の皮膚が赤みを帯びてきて、犬は痒みを解消しようとして引っ掻いたり舐めたりするでしょう。
    アトピー性皮膚炎と外耳炎を併発しているケースもめずらしくありません。
    食べ物へのアレルギー反応が同時に出ていてアレルギー性皮膚炎も併発している場合は、下痢の症状も見られるでしょう。
    また、掻き続けると皮膚のバリア機能が損なわれるため、ブドウ球菌の増殖によって膿皮症などの二次的な感染性皮膚炎を起こす恐れもあります。

    アトピー性皮膚炎が悪化すると、全身の皮膚が赤くなったりフケが増えたりします。さらに、慢性化により皮膚の黒ずみ(色素沈着)や皮膚が硬くなったりもします。
    犬のアトピー性皮膚炎は、早期に治療を開始して悪化させないのが重要だと言えるでしょう。

    愛犬がアトピー性皮膚炎だと診断された場合、薬用シャンプーや保湿剤を用いて皮膚のコンディションを良い状態に導く治療が行われます。
    また、痒みや皮膚の炎症を管理するため、抗菌薬やステロイド薬などが必要になることもあります。

    愛犬との暮らしでの花粉対策は?

    愛犬がいるご家庭の花粉症対策 Pixta_76474930
    愛犬がいるご家庭の花粉症対策 Pixta_76474930

    花粉にアレルギー反応を起こす愛犬との生活では、花粉が皮膚になるべく接触しないようにする対策が重要です。

    犬の花粉対策①洋服を着せて外出

    愛犬の皮膚を花粉から守るには、ドッグウェアが最適。日々の散歩から旅行まで、ナイロン地など、花粉を比較的通しにくい素材の洋服を着せるのがおすすめです。花粉がついているかもしれないドッグウェアは、入室前に脱がせるのも忘れずに。

    犬の花粉対策②散歩コースを工夫

    愛犬の散歩コースに、花粉をまき散らす植物がある場合は要注意。
    とくに、夏に花粉を飛散させるイネ科の植物は背が低めなので、愛犬がダイレクトに花粉を浴びてしまう恐れがあります。
    夏期は公園には立ち寄らずに散歩するなど、愛犬の散歩コースを見直してみてください。

    犬の花粉対策③入室前に花粉を落とす

    部屋に入る前に自分の身につけているものはもちろん愛犬の毛などからも花粉を落としましょう。 Pixta_35939743
    部屋に入る前に自分の身につけているものはもちろん愛犬の毛などからも花粉を落としましょう。 Pixta_35939743

    外出を終えて自宅や宿泊先に入る前は、愛犬や飼い主さんに付着した花粉を落とすようにしましょう。
    愛犬の場合、洋服で防御できなかった部分は、市販の使い捨ての床拭きシートで被毛を撫でてあげると花粉やホコリを取り除けます。この際、ウェットタイプではなくドライタイプを使用するのがポイントです。
    飼い主さんは、入室前にコートや帽子を脱いで玄関付近に置いておきましょう。

    犬の花粉対策④掃除と空気清浄機

    室内への花粉の進入を完全に防ぐのは不可能です。そのため、花粉を除去できる機能がついている空気清浄機を室内で活用したり、こまめに掃除をして、なるべく室内の花粉を減らすように心がけたいものです。

    犬の花粉対策⑤皮膚を保湿

    皮膚のバリア機能が損なわれると、花粉などのアレルゲンが皮膚に侵入しやすくなります。
    とくに、皮膚細胞のすき間を埋めているセラミドという脂質が減少すると、アレルギー反応が起こりやすくなります。そのため、セラミドが配合されている保湿ローションを塗布するなど、愛犬の皮膚のバリア機能を高めるスキンケアを日常的に行うのも重要です。

    まとめ

    犬には人間と同じような花粉はないが、異変を感じたら病院に Pixta_62325030
    犬には人間と同じような花粉はないが、異変を感じたら病院に Pixta_62325030

    犬に人間と同じような花粉症はありません。けれども、花粉をアレルゲンとするアレルギー性の皮膚疾患(アトピー性皮膚炎)は、アレルギー体質の犬では発症することがあります。
    アトピー性皮膚炎は根治できる病気ではないため、愛犬が反応する花粉に、なるべく愛犬が接触する機会を減らす対策をしてあげましょう。
    愛犬が痒そうにしていたら、早めに獣医師に相談を。皮膚トラブルは早めの対処が重要です。
    正しい知識を得て、愛犬の健康を守りながら楽しい日々を過ごしてくださいね。

    • メインビジュアルは、イメージ(Pixta_47634591)です。
    ライター:臼井 京音
    監修者:箱崎 加奈子(獣医師)

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