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掲載日:2021.04.16

【獣医師監修】犬の後ろ足がふらついたり、立てないのは病気?ふらつきの原因と対処法について解説

愛犬がふらつく様子を目にすると、病気ではないかと心配になることでしょう。主に犬の後ろ足がふらつく原因をはじめ、ふらつきが現れる病気の種類などの知識を得ておきたいものです。ふらつきが症状となる病気になりやすい犬種、発症する可能性のある年齢、治療法についても解説します。

犬がふらつく原因は?

犬がふらつく原因は?
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犬のふらつきの原因は、病気であるケースが多いので注意が必要です。

病気ではない場合、老犬や病み上がりなどで足腰が弱っていて、寝起きに力がうまく入らずに一瞬ふらつくケースです。

犬のふらつきは病院に行くべき?

犬のふらつきは病院に行くべき?
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犬がふらついたり歩行時によろける病気は、脳と神経の病気をはじめ、心臓や生殖器の疾患など多岐にわたります。
いずれも、無治療でいると進行して愛犬の生活の質が低下してしまうので、早期発見と早期の治療開始が重要になります。

ふらつきは病気の症状のひとつだと認識して、どのような状況でどのようにふらつくかをよく観察してメモをとり、また可能な限り動画を撮っておき、それらを持参して早めに獣医師に相談しましょう。

ふらつきが現れる、成犬と子犬の病気は?

ふらつきが現れる、成犬と子犬の病気は?
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愛犬がふらつく場合、以下の病気の可能性があります。

ふらつく病気① 椎間板ヘルニア

椎間板が脊髄を圧迫する病気です。
遺伝的にミニチュア・ダックスフンド、フレンチ・ブルドッグ、ウェルシュ・コーギーなどがかかりやすいことが知られています。
初期は後肢に力が入らないため、ふらつきながら歩く様子が確認できるでしょう。
さらに重症化すると、後ろ足が動かないので後肢を引きずったり、麻痺が起こり排尿困難になったりします。
温存療法や外科手術による治療が行われます。

ふらつく病気② 変性性脊髄症(Degenerative Myelopathy:DM / へんせいせいせきずいしょう)

ウェルシュ・コーギーやジャーマン・シェパードに好発する、脊髄が変性して次第に歩行ができなくなる遺伝性疾患です。
初期症状として後ろ足がよろける様子が現れたのち、後肢の起立困難、前肢のふらつきへと進行し、最終的には自力で立てない状態になります。
残念ながら有効な治療法はありません。

ふらつく病気③ 馬尾症候群(ばびしょうこうぐん)

腰部の脊髄や神経根の圧迫によって、さまざまな神経症状が現れる病気です。
後肢のふらつきが主な症状で、しびれる後肢の皮膚を犬が舐めこわすことがあるかもしれません。
尻尾を振ることができない、尿を失禁するといった症状も見られます。
シェパードやレトリーバーなど大型犬に多く、温存療法や内科療法、外科手術によって治療します。

ふらつく病気④ ウォーブラー症候群

後部頚椎脊髄症、頚椎すべり症などとも呼ばれる病気です。
初期には後肢のふらつきによる歩行異常が現れ、頸部痛により首を動かすのをためらったり、頭を低い位置に保とうとする行動なども見られます。
ドーベルマンをはじめ大型犬の成犬に比較的多い疾患で、重度の脊柱管狭窄を持つグレート・デンでは子犬の発症も少なくありません。
治療は、外科療法が主流です。

ふらつく病気⑤ 水頭症

発症の多くは、チワワやポメラニアンなど超小型犬に比較的多い先天性疾患です。
脳室に髄液が溜まることで脳が圧迫され、さまざまな神経症状が起こります。
覇気がなくぼーっとしていて、トレーニングができないといった状態で飼い主さんが気付くことが多いでしょう。
症状が進行すると、個体差がありますが、ふらつきや回転などの歩行異常、嘔吐、食欲不振、痙攣発作、性格の変化、失明、昏睡などが現れます。
内科治療で改善しない場合には、外科手術による治療も行われます。

ふらつく病気⑥ 環軸椎亜脱臼(かんじくついあだっきゅう)

頚椎のうちの第一頚椎である環椎と、第二頚椎である軸椎の間の靱帯の形成異常により、環椎と軸椎が亜脱臼を起こす病気です。
頸部の脊髄が圧迫されて痛みを生じるので、発症すると頭や首に触れるのを嫌がるのが特徴のひとつ。
進行すると、歩行時のふらつきや、起立困難になります。
急に発症すると、命を落とすこともあります。
治療は外科手術が一般的です。
他犬種に比べて、チワワ、マルチーズ、パピヨン、ヨークシャー・テリア、ミニチュア・ダックスフンドの発生頻度が高めです。

ふらつく病気⑦ 大動脈狭窄症

ゴールデン・レトリーバー、ニューファンドランド、ボクサーなどの大型犬に比較的多く見られる心臓疾患です。
初期症状はほとんどありません。
重症例で、興奮時のふらつきや失神、生後3年以内の突然死が起こる可能性があります。
有効な治療法がないため、対症療法を行います。

ふらつく病気⑧ 肺動脈狭窄症

重症でも無症状でいることもあり、気付かれにくい心臓疾患です。
重度の場合、運動時にふらつきや失神が見られることがあります。
根本的な治療法として、高度医療を受けられる施設での「バルーン弁形成術」などがあります。
スコティッシュ・テリア、ワイアーヘアード・フォックス・テリア、ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア、ミニチュア・シュナウザー、チワワなどが他犬種に比べて発生頻度が高い犬種として知られています。

ふらつきが現れる、老犬の病気は?

ふらつきが現れる、老犬の病気は?
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老齢になってから、ふらつきやよろける病気を発症するケースも少なくありません。
どのような病気があるか、頭に入れておきたいものです。

老犬がふらつく病気① 前庭疾患

体の平衡感覚をつかさどる器官である前庭に異常が生じる病気です。
前提疾患の前兆として、物にぶつかったり転ぶことが多くなるかもしれません。
老化現象で足腰が弱まったのだと思わず、それ以外の症状も注意して観察しましょう。
前庭疾患が進むとめまいが続くため、首や体を傾ける、水平に眼球を動かす、同じ場所をぐるぐる回りながら動くといった症状も起こります。
飲食時に頭を下げた瞬間に倒れることもあります。
嘔吐やよだれが見られることもあるでしょう。
前庭疾患が疑われたら、動物病院で診察を受けて、必要に応じて投薬治療を行ってください。

老犬がふらつく病気② 脳腫瘍

犬の脳腫瘍の多くは、シニア期以降に発症します。
初期症状は性格や嗜好の変化で、進行すると四肢のふらつき、震え、回転運動、意識低下、視覚や聴覚の消失、痙攣発作などが起こってきます。
対症療法や外科手術で腫瘍を切除する治療のほか、放射線治療を行うこともあります。

老犬がふらつく病気③ 前立腺肥大

シニア期に入ると、未去勢のオス犬の前立腺は次第に肥大化してきます。
肥大化した前立腺に神経が圧迫されると腰のふらつきが、直腸が圧迫されると便秘や粘膜便などが起こります。
会陰ヘルニアや直腸脱が生じるケースもめずらしくありません。
去勢手術か内服薬により治療を行うのが一般的です。

まとめ

まとめ
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犬にふらつきが現れる病気は多数あります。
どの病気も早期発見と早期治療が重要です。
ふらつきを軽視せずに、なるべく早めに獣医師に相談しましょう。
愛犬の行動を日頃からよく観察するようにして、愛犬が健やかな日々を長く過ごせるように管理してあげてくださいね。

ライター:臼井 京音 Kyone Usui
監修者:箱崎 加奈子(獣医師)

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