
カフェや宿、散歩時やドッグランで実践したい快適マナー

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愛犬と同伴が可能なレストランやカフェ、宿で以下のマナーを心得て実践すれば、快適に過ごせるでしょう。
快適マナー(1)散歩時のトイレマナーは臨機応変に
日頃から、散歩中に愛犬がおしっこをしたところに、ペットボトルなどに入った水をかけている飼い主さんも多いと思います。
旅行地で散歩をするときも同様にしたいものですが、普段と違う場所を訪れる際は、お散歩バッグにペットシーツ(トイレシーツ)も入れておくことをおすすめします。
旅行中は環境の変化が原因で、うんちがゆるくなる犬も少なくありません。
狭い散策路などに取り切れない愛犬のゆるいうんちを残すのは、マナー面だけでなく衛生面でも避けたいところ。
うんちがゆるい愛犬が排便する様子を見せたらすぐにペットシーツを敷いて、その上にうんちをさせましょう。
臭いが漏れないマナーポーチにうんちを入れれば、飼い主さんだけでなくまわりの人も気になりません。
マナーポーチは、消臭加工が施されていたり、バネ口でピタッと閉まるタイプのものがおすすめです。
なお、愛犬の排泄後、すべての場所に水をかけるのが適しているとは言えません。
人工芝の場合は水分が蒸発しにくかったり、湿ることで雑菌が繁殖しやすくなります。
人工芝に愛犬がおしっこをした場合、上からペットシーツをかぶせてしっかり吸い取るのがベスト。
そこに、犬に無害な消臭スプレーをかけておけばさらに良いでしょう。
おしっこを吸収したペットシーツは、人間の赤ちゃんのおむつ用ゴミ袋などに入れれば、臭いが漏れません。
快適マナー(2)マナーウェアを活用

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愛犬が未去勢のオスの場合などは特に、マーキングをしてしまう可能性があります。
膀胱まわりの筋肉が衰えてきた老犬も、おしっこを長時間がまんできず粗相が増えるでしょう。
飲食店や宿泊先、ドッグランなどで愛犬の粗相が心配な場合、マナーウェアやマナーグッズの活用を。
オスの愛犬用にはマナーベルト、メスの愛犬用にはマナーパンツ、老犬用にはオムツを携行して、シチュエーションに合わせて装着させてください。
マナーベルトを嫌がる愛犬には、自宅でマナーベルトを着けたままごはんをあげるなどして、マイナスイメージを抱かないように事前に慣れさせておきましょう。
快適マナー(3)リードは短く持つ

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日本では犬の散歩中のノーリードはルール違反です。
それは犬を飼う人ならば守っているとは思いますが、だれもが快適に過ごせるマナーとして、宿泊先やサービスエリアなどでは、愛犬のリードはなるべく短くして持ちましょう。
伸縮タイプのリードはコントロールがむずかしいため、誰もいない場所以外では使用しないのがスマートなマナーと言えます。
また、見知らぬ人や犬が苦手な犬もいます。
愛犬がフレンドリーでおとなしくても、初対面の犬に近づくときは「大丈夫ですか?」と、一声かけてからにしましょう。
ただし、ほかの犬を怖がりがちな愛犬の場合、リードを短く持ちすぎると逃げ場がないと感じて緊張が高まるのも事実。
臆病な愛犬とほかの犬がすれ違うときやあいさつを交わすときは、無理をせずに抱きかかえて、ご褒美などをあげながらすれ違いましょう。
快適マナー(4)食事中はテーブルの下に

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愛犬とカフェやレストランに入ったら、なるべく椅子の上に愛犬を載せないようにしたいものです。
犬連れでのお出かけ率が日本よりはるかに高いヨーロッパの人々の愛犬も、ほぼすべてが足元でおとなしくしています。
犬好きなお客さんしかいないような場所でも、犬の抜け毛が持ち物や料理に付着するのを快く受け入れるのはむずかしいもの。
テーブルの下や椅子のそばにカフェマットを敷けば、愛犬がくつろげると同時に、店内に残す抜け毛の量も少なくできます。
なお、カフェマットのかわりにペットシーツを敷くのは、トイレを連想させるので控えたほうが良いでしょう。
快適マナー(5)洋服を活用
洋服を着せることで、犬の抜け毛の飛散量がぐっと減ります。
ダブルコートの犬種や換毛期など、愛犬の抜け毛が気になる場合、洋服を活用しましょう。
電車など移動時に実践したい快適マナー

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電車など、公共の交通機関を利用して旅行をする際の移動時のマナーも心得ておくことが重要です。
快適マナー(1)全身を隠す
電車やバスなど公共の乗り物内では、マナーでもありルールですが、犬は全身を隠せるキャリーバッグやクレート(ケージ)に入っていなければなりません。
利用する交通機関の運営会社によって規定のサイズが定められているのと、乗車料金も必要となるため、事前に調べて用意しましょう。
短時間の移動では、飼い主さんが斜め掛けできて愛犬も抱っこ感覚でいられるスリングが便利ですが、電車での長時間の移動になるとスリングでは愛犬も体勢がつらくなってしまいます。
旅先でのショッピングなどで軽量なスリングは使い勝手が良いので持参しつつ、愛犬が快適に過ごせるキャリーバッグやクレートも準備しておいてください。
快適マナー(2)吠えないように工夫

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電車の中で愛犬が吠えることで乗客に迷惑をかけないようにと、すべての飼い主さんが気遣っているに違いありません。
乗り物内は静かなことが多いので、乗客もどの場所よりもうるさいと感じがち。
そんな公共交通機関内で愛犬が吠えないように、いくつかの工夫を事前にしておきましょう。
ひとつは、移動前にたっぷり散歩をするなど疲れさせて、移動中は眠ってもらうこと。
乗り物酔いの心配がなければ、移動中に長くかじれるおやつなどを愛犬に与えるのも良いでしょう。
もうひとつは、クレートやキャリーバッグの外の刺激を感じにくいように、薄手の布をかけるなどして愛犬のいるところから外を見えにくくすること。
(※熱中症の心配がない場所で、空気の通り道は確保した上で行ってください。)
これは、警戒吠えをする愛犬に対して有効です。
それでも吠えてしまった場合、クレートの隙間からフードをちょこちょこと与えれば、吠える行為が抑えられるはずです。
そして、クレートやキャリーバッグの中に、大好きなご褒美をつめた知育玩具(コングなど)を入れてあげれば、楽しいことに気がそれ吠えの予防につながります。
まとめ

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愛犬とのお出かけ時は、マナー面での知識を得て活かせば快適に過ごせます。
犬連れ旅行者がさらに好意的に受け入れられるようになって、さらに愛犬とのお出かけがしやすくなるよう、マナー向上のための工夫を万全に実践したいものです。
飼い主さんが正しい知識を持つことで、愛犬も快適で安全な旅を楽しめることでしょう。
- メインビジュアルは、イメージ(pixta_77289209)です。
- 写真はすべてイメージです。